東京メトロの白金高輪駅で男女2人が男に硫酸のような薬品をかけられ、けがをしました。薬品をかけた男は今も逃走中です。その後の捜査で、男は男性を狙って犯行に及んだ可能性があることが分かりました。

東京・港区の高級住宅街に程近い場所にある東京メトロ南北線の白金高輪駅で8月24日午後9時すぎ、通行人から「薬品をかけられた」と通報が入りました。警視庁によりますと、駅構内のエスカレーターで20代の男性が男に硫酸とみられる薬品をかけられ、顔や肩などに全治6カ月のやけどを負い、30代の女性も転倒して足などに軽いやけどを負いました。男は上りエスカレーターで追い抜きざまに男性の顔を狙って薬品をかけたということです。事件現場の防犯カメラには右手に手袋をした男が被害者の男性に薬品をかける映像が写っていました。
その後の捜査関係者への取材で、男が男性との距離を徐々に詰めていき至近距離で薬品をかけていたことから、男性を狙って犯行に及んだ可能性があることが新たに分かりました。
薬品を使って人を襲うという異様な事件に、近所の人からは「普段は何もない平和な所なので、突然のことにびっくりしている。よく使う場所なので心配」「小学校も中学校も大学もたくさんあるエリアなので、早く捕まえてほしい」など、不安の声が聞かれました。
薬品をかけた男は今も逃走しています。警視庁は傷害の疑いで行方を追うとともに、画像を公開して逃げた男の情報提供を呼び掛けています。
■警視庁・高輪警察署 電話03-3440-0110