東京・品川区で、医療従事者を応援しようという取り組みが始まりました。緊急事態宣言で苦境に立たされている区内の飲食店がお弁当を作り、出来上がったお弁当を区内にある病院に無料で配達するというものです。このプロジェクトは医療従事者を応援するだけでなく、飲食店や食材の卸業者の支援、さらに地域振興にもつながる「一石四鳥」の効果が期待されています。
区内にあるレトロな雰囲気が人気の鉄板焼き店で作られているのは、お客さんに一番人気の「豚バラチーズ玉」のお好み焼きの宅配用特製弁当です。出来上がった弁当のパッケージには、医療従事者への感謝と応援のメッセージカードが添えられています。これらの弁当は商店街連合会が発注を行い、区内でコロナ治療に当たる病院に無料で配達、提供されます。費用は全て品川区が負担します。
この取り組みを考えた品川区商店街連合会の綱嶋信一副会長は「医療機関の人たちは毎日大変な思いをしていて、家に帰っても疲れ果ててご飯の支度もできない、病院の中でも食事を食べる時間さえないとも聞く。こういう時にわれわれ商店街に何ができるか考えた時、おいしいものを作って食べてもらうことだと思った」と話します。
他にも商店街らしく中華やエスニック、そばなどさまざまな飲食店が協力していて、医療に従事する人たちにも喜んでもらえるのではと期待しています。
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