TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、ハピキラFACTORY代表取締役の正能茉優さんがコロナ禍における“地方移住の現状”について述べました。
◆テレワークの推進で地方移住への関心高まる?
内閣府が行った「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」によると、コロナ禍を契機にテレワークを経験した人は全国で35%弱。地域別に見ると東京圏が48.9%で、とりわけ23区は55.5%。この調査結果からも、正能さんは「結構な人数がテレワークを経験しているのが実態としてある」と言います。
では、テレワークを行うことで地方移住への関心は変わるのか。内閣府による同調査では、経験者のほうが地方移住への関心度は向上。その理由としては、テレワークを経験したことで地方でも働ける手応えを感じたなどさまざまですが、正能さんは、経済的に厳しいなかで家賃の高い東京に住むことへの疑念もあると推察。
次に、総務省の住民基本台帳の人口移動報告で人の動きを見てみると、東京は今まで転入が多かったものの7月から転出が増加。これはとても珍しいことだと正能さん。
現在、東京で暮らしている正能さん自身、7月に転職して以降ずっとテレワーク。まだ一度しか会社に行っていないそうで、「どこに住んでも働ける」と実感を語り、「一部の人にとっては、地方移住してテレワークすることもあり得る選択肢になってきている」と話します。
◆withコロナで、働き方は大きく変わるかも!?
そして正能さんは、そんなwithコロナ時代の地方移住、働き方に関する変化の3つの“かもね”を紹介。
1つ目は「本当にやりたい仕事と心から求める暮らしの両立ができる“かもね”」。これまでは働く場所を起点に住む場所を決めざるを得ないところがありましたが、テレワークが可能な人にとってはもはやどこに住んでいても働けるため「好きな場所で暮らすことができる幸せな時代」と正能さん。
2つ目は、1の先には住む場所やコミュニティに対する愛着が増す人が多くなると正能さんは考え、その結果「思い入れのある地域・コミュニティのなかで新しい“仕事”を作る、始めるという動きも出てくる“かもね”」。
そして3つ目、新たな仕事が生まれた後には「経済的に稼いでいく仕事と、地域やコミュニティに貢献していく社会的なプロジェクトや活動を両立する人が増えていく“かもね”」。これは既存の副業や兼業とは異なる文脈で、同じスキルを持ちながら稼ぎ、地域に貢献できるかもしれないと正能さん。
また、金銭的な事情で都会を離れ地方移住せざるを得ないというネガティブな状況下の人に向けても、正能さんは「この動きを前向きに捉えてほしい」と鼓舞。さらには、「地方でもいろいろなことができる前向きな移住がコロナ禍をきっかけに増えたらうれしい」と期待を込めます。
国際弁護士で元裁判官の清原博さんも「その通り」と賛同しつつ、さらには「会社自体も本社を地方に移すことができる」と提言。とりわけ行政機関はほぼ東京にあるだけに、それが地方に移転すれば自ずと人も動くと指摘し、「コロナというのは都市型の病気。感染症対策の意味でも地方に分散していくことがこれからの時代だと思う」と話していました。
<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross
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