東京の農業に興味を持ってもらおうと、JA=農業協同組合が若手の男性農業家14人から広報大使を選ぶ“総選挙”を行っています。JA東京中央会が開催している「農業男子×総選挙」には、IT企業出身やアメフトの元日本代表など、農業を営む多種多様なメンバーが出場しています。今回、異色の経歴を持つ2人を取材しました。
東京・調布市で野菜農家を営む伊藤彰一さん(33)は、元システムエンジニアの“インテリ系農業男子”です。調布市で江戸時代より前から続く農園で、父親とともに白菜やキャベツ、トマトなどおよそ40種類の野菜を栽培しています。
伊藤さんは4年間IT企業で勤めていた経験を生かし、新たな挑戦にも取り組んでいます。「畑仕事をもっと便利に」という思いで自ら開発したという農業アプリ「アグリハブ」は、どの農薬を使ったのかといった日々の作業記録の管理を一元化することができます。伊藤さんは「全国で9000人以上の農家に使ってもらい、順調にユーザー数も伸びている。とても使いやすいという評判ももらっている」と話し、農業にIT革命を取り入れるパイオニアとして広報大使の座を狙います。伊藤さんは「東京の農業の魅力を皆さんにお伝えできるように頑張ります」と意気込みます。
三鷹市の岡田啓太さん(32)は、結婚を機に4年前サラリーマンから農家に転身しました。「体が大きいので、力仕事にはたけていると思います」と語る岡田さんのアピールポイントは、がっしりとした体つきです。実は岡田さんはアメリカンフットボールの元日本代表選手で、現在も現役の選手として活躍しています。
さらに特技は「ピザを作ること」。自宅にお客さんが来た時には取れたてのブロッコリーやタマネギを使ったピザでもてなします。妻の麻希さんから「穏やかで優しい。(どんなところが?)全てかな」と言われると、岡田さんは畑での力強い姿とは打って変わって、チャーミングで優しい表情を見せました。農業男子総選挙について、岡田さんは「これを機に農業を盛り上げていきたい」と力強く語ってくれました。
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