生涯未婚率は上昇の一途 令和の時代の結婚観とは

2020.08.25(火)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。8月4日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、manma代表の新居日南恵さんが“現代の結婚観”について述べました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。8月4日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、manma代表の新居日南恵さんが“現代の結婚観”について述べました。

◆結婚も離婚も時代とともに選択肢が多様化!?

ZOZO創業者の前澤友作さんは今年6月、アンケートに回答した夫婦のなかから抽選で100組に100万円を配布する企画「前澤カップル応援基金」を行い、話題に。今後もカップルや夫婦の円満な生活を支援する新たなサービスの提供を検討しているということです。

新居さんも、若い世代に向けて、子育て家庭に1日留学し、そこでの交流や体験を通して結婚や子育てについて学べる「家族留学」などを提供しているだけに「カップルや夫婦の関係を支援していくサービスが広がってきていて面白い。共感するサービスが多いなと思う」と期待感を抱いている様子。

2018年版「少子化社会対策白書」のデータを見てみると、50歳まで一度も結婚したことのない人の割合を示した生涯未婚率の推移は、1970年の生涯未婚率は、男性が1.7%で女性は3.3%。以降、年々上昇しており、2015年は男性が23.4%で女性が14.1%。「男性のおよそ4人に1人が結婚しない。結婚する・しないということも個人の選択になってきている」と現状を説明します。

しかも、その上昇率は2010年以降顕著で、2040年の推計値では、男性が29.5%で女性は18.7%にまで上昇。このような数値の変化から、「事実婚も同性婚も、子どもを持たないという選択肢も一人ひとりの自由と尊重されているところもあるのかなと思う」と感想を口にします。

その一方で、「離婚も(ライフスタイルの)選択肢として増えている」と指摘。2018年度の人口動態統計のデータでは、婚姻件数が約59万組に対し、離婚件数は約20万7,000組。およそ3組に1組が離婚している現状に、新居さんは「結婚が当たり前とか、結婚したら離婚をせずに関係を続けていくことが当たり前といったところから、もし関係性に満足できなければ離婚するということも選択肢が受け入れられるような多様な社会になってきている」と話します。

次に、東京大学社会科学研究所助教授の永井暁子さんの調査による、妻の夫婦関係満足度のグラフを紹介。夫婦関係満足度は、結婚継続年数とともに低下しており、「結婚の意思決定が多様化し、結婚しても経年で満足度が下がっていく現状のなかで、パートナーシップや関係性を続ける・続けないをどうやって決めていくのかがキーとなってきているのではないか」と持論を展開。

◆新たに広がるカップルや夫婦向け支援サービス

そして、新居さんが注目しているカップルや夫婦向けの支援サービスを紹介。

家族が抱えている問題や不安について第三者が対話をサポートする「システム・コーチング」や、夫婦2人の価値観を可視化して話し合いをサポートするアプリ「ふたり会議」、さらには牧師さんがカップル向けの対話をサポートする「マリッジライフセッション」といったものなど、実にさまざま。「結婚する・しない、関係性を続ける・続けないということが、それぞれの意思決定になってきているときに、“良好な関係を続けたい”という人たちが頼れるようなサービスがいろいろと出てきているので、ぜひ見てみてほしい」と呼びかけます。

「家族留学」の活動を開始して5年になる新居さん。MCの堀潤から「参加する若い人たちの意識の変化など、(現場で)感じることは?」と問われ、「始めた頃は、『専業主婦になりたい夢見がちな女子大生が参加しているんですか?』という目で見られていました。でも今は、結婚や子育ても含めたキャリアについていろいろな人が関心を持ったり、人生設計の1つとして考えていくということが受け入れられてきていて、男性の参加も増えたり、自治体と協力して一緒にやったり、幅が広がってきています」と話していました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

 

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