コロナを乗り越えるために…中国の最新オンライン事情を紹介

2020.06.19(金)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。5月15日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、早稲田大学非常勤講師の段文凝さんが、中国の最新オンライン事情を紹介しました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。5月15日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、早稲田大学非常勤講師の段文凝さんが、中国の最新オンライン事情を紹介しました。

◆新型コロナを機に中国では……

新型コロナウイルス蔓延のピークから脱した中国では、現在、お店なども営業再開していますが、「まだ入院している方もいらっしゃいますし、まだまだ終わったとは言えません」と段さん。そうした状況を何とか乗り越えようと、「ユニークな活動が中国全土で始まっている」と言います。

卒業式が中止となった中国の大学では、「後輩たちが、卒業写真も撮れなかった先輩たちのことを“可哀想”と思って、卒業生の写真を集め、手書きのイラストと顔写真を合成して、ユニークな卒業写真を作りました」と説明し、実際に作成された写真をいくつか紹介。

この写真をネットにアップすると卒業生にとても好評だったそうで、段さんは「(クラウド卒業写真を)真似する学校がたくさん出てきています。独特な一生の思い出になると思う」と笑顔を見せます。

◆コロナを機に医療現場も変化

次に段さんの地元・天津にある病院の「オンライン診療」でのひとコマを紹介。「お医者さんが交代で24時間対応しているところもある。テレビ電話や携帯アプリを活用しているので、数千キロ離れていても患者さんの診療ができますし、病院の近くに住んでいる患者さんには薬のデリバリーもやっています」と話します。

そして、中国のインターネット医療市場規模(2013~2020年)のデータを掲出。「コロナの影響ですごく増えていて、2020年は日本円でおよそ2兆9,600億円規模にまでなっている。この5年間で4倍くらい増加している」と段さん。オンライン診療を中国で受けたことがないという段さんですが、「ある病院では2週間で5,000人の患者がオンライン診療をしたので、必要だと思う」と主張。

続けて段さんは、中国のことわざで直訳すると“石を手探りしながら川を渡る”ことを意味する「摸着石头过河」を紹介し、「ちょっとリスクがあっても、可能性があるなら慎重にやってみる」と説明します。

「おでかけできない、人に会えないなど、できないことを理由に諦めたくないので、いろいろと新しいチャレンジをしたい。(コロナ禍を機に)新しい生活のカタチができると思うし、できることをどんどんやって、いろいろな道を用意するという中国式の考え方をぜひ皆さんにもおすすめしたい」と話すと、プロインタビュアーの吉田豪さんは、「コロナでできなくなることはすごく多いけど、逆にこれをきっかけにできるようになったことも多いので、そっちを伸ばしていくしかない」と大きく頷いていました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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