東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムになる新国立競技場が11月30日に完成しました。2020年1月1日のサッカー天皇杯の決勝が最初のスポーツ大会となります。

今後の名称は「国立競技場」となり、およそ6万席の新施設は、東京大会では開会式と閉会式、陸上競技、それにサッカーの会場となります。
新国立競技場は、建設費の膨張で当初案が撤回されるなどの混乱を経て、設計に建築家の隈研吾氏らが加わって36か月間の工期を経て、完成したものです。
整備費は1569億円、木と緑にあふれた「杜のスタジアム」をコンセプトに、緑豊かな明治神宮外苑の景観に配慮して高さは47メートルに抑えました。
また、ドーナツ型の屋根の部分には国産の木材を活用し、コンコースや競技場の周辺はおよそ4万7000本の植栽が施されました。
何かと問題になる暑さ対策として、外部からの風を取り込む機能を設けたということです。
12月21日にはオープニングイベントが開催され、スポーツでは2020年1月1日のサッカー天皇杯全日本選手権の決勝が最初の大会となります。