TOKYO MX(地上波9ch)のワイドショー生番組「バラいろダンディ」(毎週月~金曜21:00~)。10月17日(木)放送の「無病息災!バラいろ健康学会 2ndシーズン」のコーナーでは、産婦人科医の丸田佳奈先生が「おたふく風邪」の予防と対策について解説しました。

◆大人も注意が必要な“おたふく風邪”
おたふく風邪の正式名称は、流行性耳下腺炎。ムンプスウイルスに感染することによって耳下腺が腫れる感染症です。このウイルスの主な感染経路は、飛沫感染や接触感染で、罹患は3~6歳が多い一方で「大人もかかる可能性があって重大な合併症を引き起こすことがあるので、注意が必要」と丸田先生は警鐘を鳴らします。
おたふく風邪は、3~4年周期で患者の増加が見られるそうで、前回の流行が2016年だったことから「(周期の)波から言うと、今年か来年あたりは注意が必要」と丸田先生。さらには、「通常は3~8月が一番多いんですけど、流行する時期は前年の秋ごろから増えてくる可能性も指摘されているので、今年は注意したほうがいい」とも。
◆症状
おたふく風邪の主な症状は、感染から2~3週後に、発熱、耳の下(耳下腺)の腫れと痛みが起こります。通常であれば、症状は1~2週間で快方に向かいますが、「感染しても症状が現れない“不顕性感染”が約30%あり、不顕性感染の場合もウイルスは排出しているので、人にうつしてしまう」と言います。
そして、おたふく風邪に罹患して「一番怖いのが合併症」と声を大にします。主な合併症は、以下の通りです。
◆合併症
・無菌性髄膜炎
約1~10%
高熱や頭痛、吐き気など、ときには入院が必要です。
・難聴
約0.1~0.25%
多くは片耳だが、両耳に起きることもあります。
・膵炎
約4%
強い腹痛を起こす
・急性精巣炎
思春期以降で約20~40%
男性不妊の原因になることがあります。
なかでも、丸田先生が注意を呼びかけていたのは急性精巣炎。「子どもはなりませんが、主に成人男性がかかった場合、精巣に炎症が及びます。両側に急性精巣炎を発症すると、精巣が委縮して無精子症になることがある」と補足します。
合併症に注意が必要なおたふく風邪。丸田先生が挙げた、予防と対策がコチラ!
◆「おたふく風邪」の予防と対策
・ワクチン
ワクチンを接種することで、概ねかかることはないと言われています。日本では任意接種のため、予防接種率はおよそ30~40%だそう。丸田先生は「おたふく風邪を効果的に予防するには、ワクチンが唯一の方法」と強調。それだけに、いままでおたふく風邪にかかったことのある人、(おたふく風邪の)予防接種歴がある人以外の接種を推奨していました。
ちなみに、丸田先生によると、ワクチンは2回接種が必要。1回目と2回目は4週間以上期間をあけて接種します。自費のため、病院によって費用は異なりますが、およそ3,000~8,000円だそうです。
・手洗い
おたふく風邪は、一般的な風邪と同じ感染経路のため、風邪の予防などと同様にしっかりと手洗いをしましょう!
<番組概要>
番組名:バラいろダンディ
放送日時:毎週月~金曜 21:00~21:54<TOKYO MX1>
無料動画配信アプリ「エムキャス」にて全国同時配信
メインMC:垣花正(月~木曜)、宮崎謙介(金曜)
番組アシスタント:大島由香里(月~木曜)、新井麻希(金曜)
月曜コメンテーター:倉田真由美、武井壮、苫米地英人(随時)
火曜コメンテーター:玉袋筋太郎、内山信二、安東弘樹
水曜コメンテーター:湯山玲子、遠野なぎこ、大竹まこと(月1)
木曜コメンテーター:梅沢富美男、ナジャ・グランディーバ、ダイアナ・エクストラバガンザ
金曜コメンテーター:金村義明、ライムスター宇多丸、水道橋博士、前園真聖(隔週)、デーブ・スペクター(隔週)
バーディ:月替わりバーディ(月曜)、森山るり(火曜)、梅宮アンナ(水曜)、橋本マナミ(木曜)、井上咲楽(金曜)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/barairo/
番組Twitter:@barairoMX