TOKYO MX(地上波9ch)のワイドショー生番組「バラいろダンディ」(毎週月~金曜21:00~)。「無病息災!バラいろ健康学会 2ndシーズン」のコーナーでは、産婦人科医の丸田佳奈先生が「腰椎椎間板ヘルニア」の予防と対策について解説しました。

◆腰椎椎間板ヘルニアとは……
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨の間でクッションの役目をしている椎間板が、腰椎の部分で背中側に突出し、神経を圧迫することでさまざまな症状を引き起こしている状態のこと。
椎間板ヘルニアは男性のほうがなりやすく、男女比は、女性が1に対して男性は2~3の割合。なりやすい年齢は20~40歳代と、比較的若い年代に起こりやすいのが特徴です。
そもそもヘルニアとは、体内の臓器などが本来あるべき部位から脱出・突出した状態のことで、頻度の高いものとしては、鼠径ヘルニア(脱腸)、臍ヘルニア(出べそ)、椎間板ヘルニアが挙げられます。そして、椎間板ヘルニアが最も起こりやすいのが腰椎、その次に起こりやすいのが頸椎(首)だと言います。
ヘルニアが起こる場所によって、出る症状も異なるとのことで、腰痛の4~5%が腰椎椎間板ヘルニアによるものだそうです。
そして、腰椎椎間板ヘルニアの主な症状を紹介するとともに「喫煙者は約20%増しでなりやすいと言われているので、注意が必要」と補足します。
◆症状
・腰痛
・膝下まで放散する痛み(坐骨神経痛)
・感覚障害、麻痺、脱力など
・排尿障害など
なかでも、重点的に説明していたのは、2つ目の坐骨神経痛について。坐骨神経とは、腰の付け根から足の爪先まで伸びている末梢神経のこと。坐骨神経痛は、腰のあたりの神経が圧迫されることによって、坐骨神経の走行にそってビリビリと痛みやしびれが生じます。痛みは左右の片側のみであることが多く、安静時にも痛みがあり、体の動きや咳、くしゃみなどで悪化することがあるのも特徴です。
丸田先生が推奨する腰椎椎間板ヘルニアの予防と対策は、次の通りです。
◆「腰椎椎間板ヘルニア」の予防と対策
・腰に負担をかけないこと
中腰など負担のかかる姿勢をしたり、重いものを持ったりしないようにしましょう。また、座るときは、腰の観点からするとあぐらよりも正座のほうが良く、椅子は座面が高すぎないものを選びましょう。
・ストレッチ、筋力トレーニング
体幹を鍛えることが重要です。
・適正体重
腰に負担をかけないためにも適正体重をキープするよう心がけましょう。
・痛みが強いときは安静に
腰椎椎間板ヘルニアと診断されて、痛みが強い時には安静にしてください。ただし、痛みが回復してきたら、積極的に動いたり、運動療法をおこなったりしましょう。その際、コルセットを着用するのも良いそうです。
・感覚障害や麻痺、排尿障害がある場合は、要受診
腰椎椎間板ヘルニアの特徴は、安静にしていれば9割方回復に向かいます。手術が必要となるのは、ごく一部だそうですが、感覚障害や麻痺、排尿障害がある場合には、緊急手術を必要とするケースがあるため受診するようにしてください。
<番組概要>
番組名:バラいろダンディ
放送日時:毎週月~金曜 21:00~21:54<TOKYO MX1>
無料動画配信アプリ「エムキャス」にて全国同時配信
メインMC:垣花正(月~木曜)、宮崎謙介(金曜)
番組アシスタント:大島由香里(月~木曜)、新井麻希(金曜)
月曜コメンテーター:倉田真由美、武井壮、苫米地英人(随時)
火曜コメンテーター:玉袋筋太郎、内山信二、安東弘樹
水曜コメンテーター:湯山玲子、遠野なぎこ、大竹まこと(月1)
木曜コメンテーター:梅沢富美男、ナジャ・グランディーバ、ダイアナ・エクストラバガンザ
金曜コメンテーター:金村義明、ライムスター宇多丸、水道橋博士、前園真聖(隔週)、デーブ・スペクター(隔週)
バーディ:月替わりバーディ(月曜)、森山るり(火曜)、梅宮アンナ(水曜)、橋本マナミ(木曜)、井上咲楽(金曜)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/barairo/
番組Twitter:@barairoMX