東京に関わるさまざまな外国人の視点で東京の魅力を再発見するTOKYO MX(地上波9ch)の国際情報バラエティ番組「明日どこ!? DX」(毎週金曜12:29~)。10月25日(金)放送の「大使館晩餐会」のコーナーでは、前回に引き続き“番外編”と題し、縁結びの国・島根県を紹介しました。

◆港町・美保関へ
今回、島根県を訪れたのは、駐日アフガニスタン・イスラム共和国大使館 特命全権大使のバシール・モハバットさん。
この日大使がやってきたのは、島根半島の東端に位置する美しい風景と長い歴史を持つ港町、美保関(みほのせき)。アフガニスタン・イスラム共和国は内陸国のため、目の前に広がる海辺の風景に大使は「今度は港のあるところに生まれたい」と感想を口にします。
そして、美保関の町を散策。全国におよそ3,300ある商売繫盛の神“えびす様”の総本宮「美保神社」の迫力に思わず息を吞みます。
そして、神社の目の前にある青石畳通りは、まるで時間が止まったかのようなレトロな雰囲気が漂います。ここは江戸時代、寄港地として栄え、歓楽街だったそう。通り一面に敷き詰められた石畳は、当時のままのもので、工事をするときは、石畳を外し、また同じ石畳をはめ込んでいるそうです。
◆ライトアップイベントも!
青石畳通りでは、地元住民との出会いも。大使は、たまたま通りがかった女性に気さくに話しかけてみると、夫婦で「桝谷鮮魚店」を営んでいるそうで、お店まで案内してもらいます。ここは自家製の干物が自慢で、全国から注文がくるほどの人気店だそうです。
そのほか、この地域には1890(明治23)年創業の「太皷醤油店」も。老舗ならではのここの醤油は、美食家・北大路魯山人が絶賛したほどだとか。
青石畳通りを巡った大使は、「やはり国は文化。それがその国の価値観とか全て。過去があったから現在がある。次の世代にも残さないといけない」と語ります。さまざまな紛争に苛まれ続けるアフガニスタン・イスラム共和国の現状を知っているからこそ、歴史と文化を守るこの町は魅力的だと言います。
ちなみに、青石畳通りでは11月30日までの金・土・祝前日、燈籠によるライトアップイベント「陰翳礼賛(いんえいらいさん)・青の共演」(※日没~21:00ごろまで/雨天中止)を実施しています。
◆美保関が誇る海の幸に舌鼓
大使は、国登録文化財の老舗割烹旅館「美保館」へ。ここで、美保関で捕れた海の幸を味わうことに。テーブルにズラリと並ぶ豪華絢爛な「ベニズワイガニ満喫コース」に目を輝かせます。
新鮮なベニズワイガニの刺身を口に運ぶと、独特の甘みに「いやぁ、何とも言えない!」と唸ります。さらに豪華な刺身の舟盛りが運ばれてくると、「日本料理って味は当然。見た目もすごい! 美味しくて最高」とご満悦の様子でした。
◆16年連続日本一の“日本庭園”
続いて訪れたのは、「足立美術館」。ここは、ある美しいものが有名となり、海外からも数多くの人が訪れるそうです。
それは、広大で美しく手入れの行き届いた“日本庭園”。アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」の日本庭園ランキングで、2003年から16年連続日本一を誇る絶景を前に、大使は「何という芸術……感動そのもの! 心がすごく和むね。これはナンバーワンになるはず」と感激しきり。
◆「どじょうすくい踊り」に挑戦!
そして、「足立美術館」の隣にある旅館「さぎの湯温泉 竹葉」へ。和服姿で出迎えてくれた女将・小幡美香さんの美しい佇まいに、思わず表情がほころぶ大使。
ここは1959(昭和34)年創業で、今年でちょうど60周年を迎えます。現在、三代目と女将で切り盛りしているそう。
「大使にどうしても見てもらいたい」とたっての希望で、“安来節(やすぎぶし)”にのせて現れた女将。先ほどの和服姿とは打って変わり、島根の伝統芸能である民謡、安来節を象徴する「どじょうすくい踊り」を披露してくれました。
女将は、安来節保存会の準師範で、島根の観光大使でもあるそう。今回は“大使つながり”ということで「どじょうすくい踊り」に挑戦することに。
着替えた大使は、変顔を披露するなど茶目っ気たっぷり。女将のレクチャーでどじょうをすくう動きを真似ると「最高!」と笑顔を見せ、ノリノリの大使でした。
次回11月1日(金)放送の「大使館晩餐会」コーナーも、引き続き大使の島根旅をお届けします。どうぞお楽しみに!
<番組概要>
番組名:明日どこ!? DX
放送日時:毎週金曜 12:29~12:55 「エムキャス」でも同時配信
※再放送 翌週火・木・土曜 23:00~23:30 <TOKYO MX2>
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/asudoko/
番組Twitter:@asudoko_dx