東京に関わるさまざまな外国人の視点で東京の魅力を再発見するTOKYO MX(地上波9ch)の国際情報バラエティ番組「明日どこ!? DX」(毎週金曜12:29~)。10月11日(金)放送の「トレジャーニッポン」のコーナーでは、前回に引き続き、アメリカ人俳優のマイケル・キダさんが島根県の離島・隠岐諸島を訪れた模様をお届けしました。

◆伝統の踊り「キンニャモニャ」とは?
マイケルさんが訪れたのは、隠岐諸島のなかの1つ、人口およそ2,300人の中ノ島の海士町(あまちょう)。この島を訪れた理由は、牛や馬が島内を自由にウロウロしているとの噂をその目で確かめるため。
今回宿泊した「お泊り処なかむら」の居酒屋で、お酒を酌み交わしつつ地元住民と交流を深めるマイケルさん。宿を切り盛りするご主人、中村徹也さんからは「島で一番綺麗なお姉さんが、伝統の踊りを教えてくれる」との耳寄りな情報が。
さっそく踊りを教わろうと、海士町に住む山下裕次さんの案内でやってきたのは、スナック「みちくさ」。島一番の美人と称されていたのは、御年72歳のママ、“たきちゃん”こと宮岡多喜子さん。彼女はこの店を開いて30年以上になる、島民の誰もが知る名物ママなのだそう。
海士町には、人差し指と中指に挟む形で両手にしゃもじを持ち、これを打ち鳴らしながら全身を使い踊る「キンニャモニャ」と呼ばれる踊りがあり、島民の高野美知子さんによると、地元住民であれば「子どもからお年寄りまでみんな踊れる」と言います。
たきちゃんママから「道路でしてみます?」と提案され、夜10時だというのに、大音量の隠岐民謡にのせてお店の前で「キンニャモニャ」のレクチャーがスタート。
道路でみんなで踊っていると、買い物帰りでたまたま通りがかった島民のみよちゃんに、高野さんは「みよちゃんも踊れ、はよ」と踊りの輪に加わるよう誘います。突然のことに、戸惑いながらも笑顔で一緒に踊るみよちゃん。とにかく何でも受け入れるのが、海士町の文化なのだそうです。
◆牛や馬を求め西ノ島へ……
そして、翌朝。宿の主人、中村さんに牛や馬が見られる場所を尋ねると、「隣の島にいっぱいいます」との回答が。どうやらマイケルさんは島を間違えていたようで、フェリーでおよそ15分のところにある西ノ島へ向かうことに。
到着した埠頭には、駐車場が広がっているだけで牛や馬は見当たりません。綺麗な西ノ島の海を眺めていたマイケルさんは「お腹が空いているんだけど。この海のそばで地元産の魚とか食べたいね」と言い出し、まずは腹ごしらえをすることに。
たまたま通りがかったお店「CONSEIL(コンセーユ)」のメニューが目に留まり、サザエ丼とサザエカレーの両方が味わえる「サザエ丼カレー(税込1,500円)」をどうしても食べてみたいと、マイケルさんは店内へ。
店主の小西昭枝さんによると、ごはんの上にはサザエとカレールーや温泉卵のほか「めかぶと、このあたりではポピュラーな、炊いて食べる海藻のアラメをのせている」と言います。さらにカレーの具材には野菜を使わず、サザエのみであることもこのメニューの特徴だそう。
さっそくひと口頬張ると、「ん~、旨い! めかぶと一緒に食べるとトロトロ」と絶賛し、サザエ丼カレーならではの食感を楽しんでいました。
◆広がる絶景に感動!
そして、旅のメインである牛や馬が見られる場所について聞いてみると「この辺じゃなくて、ここから30分ぐらいの国賀海岸の周辺にいる」と小西さん。その情報をもとに国賀海岸方面へと車を走らせます。
すると、山道に入ったところで牛に遭遇!
さらには目の前で自由に歩く牛や馬の姿に「わ~、スゴイ!」と大興奮。この牛や馬には飼い主がいて、島内で放牧しているのだとか。
さらに高台から望む絶景に、「この景色はヤバイ、すごく綺麗で感動する。(島に)来て良かった。隠岐は最高! 人もやさしいし、風景が素晴らしすぎる。ここに居たら何もいらないね」と心打たれた様子でした。
<番組概要>
番組名:明日どこ!? DX
放送日時:毎週金曜 12:29~12:55 「エムキャス」でも同時配信
※再放送 翌週火・木・土曜 23:00~23:30 <TOKYO MX2>
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/asudoko/
番組Twitter:@asudoko_dx