ふるさと納税巡る“国VS泉佐野市”再び…除外の再検討勧告でどうなる!?

2019.09.11(水)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。9月4日(水)の放送では、“ふるさと納税、泉佐野市除外問題”について意見を交わしました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。9月4日(水)の放送では、“ふるさと納税、泉佐野市除外問題”について意見を交わしました。

◆総務省の対応は違法か

ふるさと納税の新制度から大阪府泉佐野市が除外された問題で、第三者機関「国地方係争処理委員会」は2日の会合で、新制度の開始前に不適切な寄付募集をしたことを理由に除外した総務省の対応は法律違反の恐れがあると指摘。除外決定を再検討するよう石田真敏総務大臣に勧告することを決定しました。

泉佐野市は、ふるさと納税の新制度スタート直前の2ヵ月間で、185億2,150万円もの寄付金を集めました。それに対し、新制度に従った多くの自治体の間には不公平感が募っています。

さまざまな手を使って寄付金を集めた泉佐野市を「ちょっとスゴいなと思って見ていた」というIT起業家の関口舞さん。お得なほうを選ぶ消費者心理もわかるだけに「難しい問題ですよね……」と率直な気持ちを明かします。

◆ふるさと納税の理念とは

一方、「BuzzFeed Japan」シニアフェローの古田大輔さんは、泉佐野市のやり方はふるさと納税の理念から外れていると言います。

本来、ふるさと納税は地域の産業を育てるなど、政策を応援するもの。それだけに、泉佐野市をはじめとする一部の自治体が地域振興とは無関係のものを扱っていたことは、「お金が集まればなんでもいいということ」と指摘。法律的に見ると国の対応は行き過ぎていたかもしれないものの、「理念的に考えると明らかに泉佐野市は行き過ぎ」と主張します。

そして、ふるさと納税の理想像として、「その土地に旅行に来て、そこの地引き網漁を体験するとか、そういうものが本当の意味でのふるさと納税の理念だったはず」と改めて制度の見直しを訴えました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/

 

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