TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。8月30日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、政治ジャーナリストの細川隆三さんが“9月の内閣改造”について見解を述べました。

◆9月の内閣改造明言
安倍首相は26日、フランスで記者会見を行い「来月、内閣改造、党役員人事を行いたい。安定と挑戦の強力な布陣を敷いていきたい」と述べ、内閣改造を行う意向を正式に表明しました。
安倍首相が11月20日まで政権を維持すると通算在任日数が2,886日となり、歴代最長となります。
細川さん曰く、内閣改造人事は最後の最後までわからないそう。どのタイミングで明らかになるかは首相によって違い、安倍首相の場合は組閣前夜に電話で人事を伝え、それで情報が漏れてくることが多いとか。小泉純一郎氏の場合は当日、官邸で人事名簿を渡していたそう。当時の自民党幹事長が、のけぞるほど驚いていたこともあったそうです。
◆キーワードは「突破力」
内閣改造にあたり、安倍首相は「新たな人材に突破力を発揮してもらう」と言及。細川さんは“突破力”という部分に注目します。「安倍首相は、より多くの懸案事項を抱えているところに新しい人材を起用し、その突破力に期待しているのではないか」と考えます。
現在、懸案事項が多いところの1つとして挙げられるのが「厚生労働省」。細川さんは、滝川クリステルさんとの結婚で国民からの注目を集め、現在、厚生労働部会長をつとめている小泉進次郎氏を起用するのでは、と予想します。社会保障問題は世間の関心も高く「こうした難しい問題を国民の支持が高い人にやらせるのは1つの手」と話します。
世間では同氏の“首相待望論”も挙がっていますが、ほかの議員がワンポイントで入るのではないかと推測します。
◆“ポスト安倍”一番手は…
その他の注目点としては、岸田文雄政調会長の処遇がどうなるのか。幹事長ポストを目指しているそうですが、現職の二階俊博氏を押しのけて……というのは難しいようです。
また、菅義偉官房長官は留任の見通し。目立つポストで人気も維持しているだけに“ポスト安倍”一番手にかなり近いそうですが「(首相を目指す)そういう人じゃない。神輿に乗る人でも担ぐ人でもなく、後ろでコントロールする人」だそう。とにもかくにも、今回の内閣改造では「“ポスト安倍”への距離が透けて見えるかもしれない」と話していました。
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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/