TOKYO MX（地上波9ch）のワイドショ生番組「バラいろダンディ」（毎週月～金曜21:00～）。 7月18日（木）放送の「無病息災！バラいろ健康学会 2ndシーズン」のコーナーでは、産婦人科医の丸田佳奈先生が「口臭」の予防と対策について解説しました。

◆「口臭」の定義とは？

「口臭」の定義は、口あるいは鼻を通して出てくる気体のうち“社会的容認限度を超える悪臭”とされています。

口臭の87％が口のなかに原因があり、主な原因物質は硫化水素、メチルメルカプタンといった揮発性硫黄化合物です。この原因物質は、濃度が濃ければ死に至るとして毒ガスに指定されているとのこと。

揮発性硫黄化合物の濃度に男女差はなく、加齢とともに増えやすいそうです。

また、口臭の強さは一日のうちで変動します。一番口臭が強いのは、朝起きたとき。口臭は、基本的に食事をした直後は弱まり、歯磨きをすることでさらに弱まります。そして、歯磨きから時間が経過すると口臭が強まっていくというサイクルだとか。

そして、自分の口臭が気になるかどうかと、実際に口臭があるかどうかはあまり関係がないと丸田先生。鼻周辺で常に発生するニオイは順応して慣れてしまうため、自己評価しにくくなるそうで、「逆に気にしすぎで口臭がほとんどないにも関わらず、自分は口臭が強いと思い込んでしまっている人もいる」と言います。

ちなみに、歯科医療関連の企業などが作る「ブレス・ハザードプロジェクト」が発表した「口臭白書2019」の実態調査によると、口臭の基準値を超えた人の数は、男性に比べ女性のほうが2倍以上という結果だったそうです。さらに、中高年男性よりも若い女性のほうが、口臭が強いことがわかったとか。その要因の一つとして、妊娠時、月経時、思春期など、ホルモンの変化の影響が考えられるそうです。

◆「口臭」の分類
口臭には、生理的口臭と病的口臭の2つの分類があります。

生理的口臭
・一般的なもの……加齢性、起床時、空腹時、緊張時、疲労時
・ホルモンの変化によるもの……妊娠時、月経時、思春期、更年期
・飲食物や嗜好品、薬剤などによるもの…ニンニク、アルコール、タバコ、ビタミン剤

「生理的口臭は、周囲の人たちをときどき不快にすることがある程度のニオイで、あまり強くありません。相手の顔から30㎝以内と極端に近づいた場合に感じる程度の口臭で、通常の会話ではわかりにくいと言われています。体のコンディションやストレス、生活環境などによって変化します」

病的口臭
歯科……歯周病、舌苔、がん
耳鼻科……副鼻腔炎、咽頭喉頭の炎症、がん
全身……糖尿病（アセトン臭）、肝疾患（アミン臭）、腎疾患（アンモニア臭）

そして、丸田先生のアドバイスによる口臭の予防と対策は、次の通りです。

◆「口臭」の予防と対策
・朝に舌清掃
朝の寝起きが、一番舌苔が付着しやすいため、舌の清掃は朝に行うのが最も適しています。ただし、舌ケアは歯ブラシで行ってはいけません。専用ブラシやガーゼなどでやさしく行ってください。１日１回で充分です。舌ケアをやりすぎると炎症を起こし、口臭の原因となり逆効果になってしまいます。

・食後に歯磨き
・よく噛む（ガムも効果的）
・こまめに水分補給
口腔内が乾燥しているときや空腹時に口臭が強くなるので、水分で口腔内を潤したり、ガムを噛むのも効果的です。
・口臭が気になったら何かを食べる
ガムを噛むだけでも良いので、何か口にすることで口臭が弱くなります。

今回紹介したお口のエチケットをしっかりして、口臭に注意しましょう。

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＜番組概要＞
番組名：バラいろダンディ
放送日時：毎週月～金曜 21:00～21:54　「エムキャス」でも同時配信
メインMC：蝶野正洋（月～木曜）、島田洋七（金曜）
アシスタントMC：阿部優貴子（月～木曜）、関谷亜矢子（金曜）
月曜コメンテーター：倉田真由美、武井壮、苫米地英人（隔週）
火曜コメンテーター：玉袋筋太郎、内山信二、安東弘樹
水曜コメンテーター：湯山玲子、遠野なぎこ、大竹まこと（月1）
木曜コメンテーター：梅沢富美男、ナジャ・グランディーバ、ダイアナ・エクストラバガンザ
金曜コメンテーター：水道橋博士、金村義明、ライムスター宇多丸、前園真聖（隔週）、デーブ・スペクター（隔週）
バーディ：大原優乃（月曜／7月）、森山るり（火曜）、梅宮アンナ（水曜）、橋本マナミ（木曜）、井上咲楽（金曜）
番組Webサイト：https://s.mxtv.jp/barairo/
番組Twitter：@barairoMX