法規制は必要!? フリマアプリのトラブル急増 弁護士の見解は…?

2019.08.11(日)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。8月6日(火)の放送では、トラブルが急増しているフリマアプリについて意見を交わしました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。8月6日(火)の放送では、トラブルが急増しているフリマアプリについて意見を交わしました。

◆消費生活センターへの相談が過去最多に

インターネット上で個人同士が物品を売買するフリーマーケットアプリ(フリマアプリ)に関するトラブルが急増し、昨年度の全国の消費生活センターへの相談が、過去最多の4,479件になったことが、4日に共同通信が行った国民生活センターへの取材でわかりました。

急増の背景には、取引の場を提供する運営企業が売買を巡るトラブルに原則責任を負わない姿勢があるとみられ、特定商取引法や消費者契約法など個人間の取引には適用されず、問題が事実上放置されているとのことです。

弁護士の倉持麟太郎さんによると、フリマアプリのようないわゆるC to C(一般消費者間での電子商取引)と言われる個人間の取引については、個別具体的に判断するだけなので法律などはないそう。一方、ネットオークションは場の提供者の責任が発生するため最高裁の判例があり、違法な書き込みなどについても「プロバイダ責任制限法があるんだとか。

また、フリマアプリは現在拡大の一途を辿る中古品マーケットであり、倉持さんは「これを一体どこまで統制するのかという価値観を持たないといけない」と言います。

しかし、消費者保護は公正な取引には重要なポイントとなります。それだけに、「場の提供者に萎縮効果がない範囲で、事後的な対応になるかわからないけど、どういう風に段階的に規制していくのか、議論しないといけない」と倉持さん。

◆「議論しないといけない」

フリマアプリの経験がないというキャスターでジャーナリストの岸田雪子さん ですが、利用している周りの友人からは取引や換金の仕方などに関して不満の声を聞いたことがあるそうです。

そういった不満は、消費者センターなどに行けば対応してもらえるのかと言えば、現在の法律的には難しいところ。岸田さんは、「そこに救済措置が欲しい」と願いつつ、一方で「利用する上で救済措置がないのであれば、それをわかった上で利用しないと怖い」と話していました。

現在、フリマアプリでは売る側、買う側、双方に評価が付けられるようになっており、それが1つの抑止力となっていますが、MCの堀潤は「評価もどこまで妥当なものなのか……」と懸念を示します。すると、倉持さんからはネット上ではAIなど何かで評価を操作できるという話も。

最後に堀は、この問題に関する良いアイデア、実際に利用している方々が行っている防衛術などを視聴者に求めていました。

番組では、視聴者に「フリマアプリを使ったことがありますか?」というテーマで生投票を実施しました。結果は以下の通りです。

◆フリマアプリを使ったことがありますか?
ある……624票
ない……2,244票


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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/

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