投票義務化? 罰金!? 宮崎謙介が投票率UP“2本柱”を提言!

2019.07.26(金)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。7月19日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、元衆議院議員の宮崎謙介さんが、投票率を上げるために整備すべきことについて意見を述べました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。7月19日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、元衆議院議員の宮崎謙介さんが、投票率を上げるために整備すべきことについて意見を述べました。

◆日本の低投票率 要因は?

選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられた前回2016年参院選での投票率は、54.70%でした。低投票率が続いている昨今、その大きな要因として、宮崎さんは次の2つを挙げます。

1つ目は「中選挙区から小選挙区制に変化したことが大きい」。どの世代も取りこぼさず、まんべんなく票を集めるためには、バランスを取った政策を打ち出す必要があり、政策の違いが少なくなったことも、関心の低下につながったのではと推測します。

立候補した際、本来は若者に向けた政治をしたかったそうですが、高齢者など若者層以外にも刺さるよう、そつのない政策を示すしかなく「苦心した」と当時を振り返ります。

そして、もう1つは「都市部の社会が複雑化していること」。昔は隣近所で声をかけあって投票所に行くという姿が見られましが、「都市部ではそんなことはやらない。社会構造の変化も低投票率につながっている」と指摘。

次に、世界で高投票率の国を紹介します。

◆なぜスウェーデンは高投票率なのか

オーストラリア、シンガポール、スウェーデンなどと比べると、日本(53.6%)とアメリカ(52.0%)はかなり低いのが現状です。

宮崎さんは、スウェーデンの例を引き合いに、高投票率の背景として「期日前投票制度の充実」「主権者教育」の2つを挙げます。

スウェーデンの期日前投票所は、日本の約50倍あるとのこと。しかも、駅や郵便局、図書館、ファストフード店などでも投票可能というから驚きです。そんな大きな差に「日本では、若い人があまり投票に行っていないという事実もあるなか、こうした発想がそもそも議論として出ていない」とし「セキュリティ対策なども言われるが、(スウェーデンのように)やれないことはないと思う」と期待を込めます。

そして、小学校高学年の児童に、各党の政策をまとめる課題や模擬投票を実施するなど、主権者教育の推進も投票率に結びついているようです。

◆シンガポールとオーストラリアでは……

さらに、シンガポールやオーストラリアが高投票率である背景にも触れます。両国ともに「義務投票制」が敷かれており、シンガポールでは国会選挙法に投票義務が定められていて、理由なく棄権すると選挙権を失うそうです。

また、選挙権を回復するには、日本円で約4,000円を支払わなければなりません。オーストラリアでも、連邦選挙法に投票義務が定められていて、反すると日本円で約1,500円の罰金が科せられるそうで、こうした制度が高投票率に影響しているようです。

最後に、日本が投票率を上げるために整備すべき点として「スウェーデンのように期日前投票所を充実させることと、インターネット投票の導入。セキュリティ的にも大丈夫。技術的にはできないことはない」と提言していました。

※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/

RELATED ARTICLE関連記事