TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。7月15日(月・祝)の放送では、“闇営業”問題で揺れる吉本興業の対応について、意見を交わしました。

◆大崎会長「今後も契約は口頭で」
所属タレントによる“闇営業”が取り沙汰されている吉本興業ホールディングスの大崎洋会長が「朝日新聞」のインタビューに応じ、タレントとの契約について、今後も書面ではなく、これまで通り口頭で結ぶ旨を明らかにしました。
一方で、およそ6,000人の所属タレント全員と「共同確認書」を交わし、仕事の依頼主が反社会的勢力と関係があるかどうかチェックするため、直接依頼された仕事は全て会社に報告させるとしています。
今回の大崎会長の一連の発言を受けて、作家の田中康夫さんは開口一番「オワコン(終わったコンテンツの略)でしょ!?」と痛烈に批判。というのも「吉本興業は経団連の加盟企業。会社で不祥事が起きたら、普通の会社は会見を開く。なのに、会見を求めず、一部のメディアに個別にインタビューで語ることを許している(記者)クラブも不甲斐ない」と語気を強めます。さらには、「『契約書はありません。これからは口頭です』とはすごいよね」と呆れ顔。
◆「メディア社会はおかしい」
また、吉本興業はNTTと共同で教育コンテンツを発信するプラットフォーム事業を開始するとし、官民ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)から最大100億円の出資を受けることを挙げ「吉本興業の株主は、在京・在阪のテレビ局と大手広告代理店。どうして彼らは、社外取締役云々の前に『大崎会長、これでいいんですか?』と異を唱えないのか」と指摘。続けて「吉本興業を愛している人たちは、“会社組織としての体を成していない”とみんな思っていると思う。それが言えないメディア社会はおかしい」と怒りをあらわにします。
近年、吉本興業は官公庁との仕事も多いことから、MCの堀潤は「本来は公正取引委員会などがきちんとメスを入れるべき問題なのかもしれない」とコメント。
作家で歌手のちゃんもも◎さんは、吉本興業の莫大な所属タレントの人数に触れ「“当たり(※売れること)待ち”のような感覚で(タレントを)抱えている印象。だから、一人ひとりと契約することはすごく難しいと思う。吉本興業の芸人ということで、(劇場の)舞台に立つことができる一定のチャンスもあるので、(契約は)口約束でいいと思う部分もある」と一定の理解を示します。
◆「みんなが働きやすい環境に」
その一方で「(問題となっている)“闇営業”も、今まで口約束だったからこそ、グレーになってきたものもあったと思う。お笑いファンとしては、みんなが働きやすい環境になってほしい」と意見を述べます。
最後に、田中さんは「ガバナビリティやコンプライアンスという言葉を使いながら、(契約を)書面で交わさず口頭でというのが通ること自体に驚く」と強調していました。
※この番組の記事一覧を見る
<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/