政治の話はタブー!? 18歳選挙権から3年 低投票率の理由とは…?

2019.07.17(水)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。7月9日(火)の放送では、10代の投票率が低いことについて意見を交わしました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。7月9日(火)の放送では、10代の投票率が低いことについて意見を交わしました。

◆「若者にはルールを変える成功体験がない」

2016年の参院選から選挙権が18歳以上に引き下げられて3年が経ちますが、国政選挙での10代の投票率は、ほかの世代に比べて大きく低下しています。社会起業家の駒崎弘樹さんは、10代の投票率が低いのは当然、との見解を示します。というのも「若者にはルールを変えていくという成功体験がないから」と主張します。

日本で学生運動が盛んだった頃、学校側は生徒会を無機能化させてきた歴史があるとし「例えば、生徒会で“制服をなくしましょう”と決まっても、学校側は『それはできない。無理だ』と言う。ルールとは、本来与えられるものではなく、作るものであり、変えていけるもの」と言います。

そして、日本では、市民としての資質や能力を育成する「シチズンシップ教育がなされていない」ことが、若者の投票率に影響していると指摘しました。

◆海外では食事の席で政治の話題に

タレントのトラウデン直美さんは、慶應義塾大学法学部に在学中。しかしながら「政治学科に通っていても、普段、政治の話をすることが少ない」と言います。さらに「選挙前になってやっと“この政党はどうだろう?”という話が出る程度。政治の話を出すこと自体がタブー視されている」と実感を語ります。

MCの堀潤は新社会人の頃、上司に「どの政党を支持しているんですか?」と聞いたところ「そんな話をここでするものじゃない!」と一蹴されたそうです。

この話に、トラウデン直美さんは「海外に行けば、食事の席で普通に政治の会話をしている。日本も、もっとそういうことが広がればいいなと思います」と期待を込めます。

◆「語れない自分を恥ずかしく感じた」

アメリカに住んだ経験のあるキャスターの宮瀬茉祐子も「(海外では)お酒を飲みながら政治の話をしたりするのが普通だった」とのこと。そうした日本との環境の違いに「語れない自分を恥ずかしく感じた。(政治の話も)オープンにちゃんと話していかなければ、“グローバルに対応できないんだ”と肌で感じました」と打ち明けていました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/

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