TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。5月17日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、医師で医療ジャーナリストの森田豊さんが「5月病&6月病」への警戒を呼びかけました。
◆大型連休で体内時計に乱れが…
会社の人と顔を合わせることなく退職手続きをおこなう「退職代行サービス」の需要が、史上初となる10連休のゴールデンウイーク(以下、GW)が明けた5月上旬から増加しているそうです。
同サービスを請け負う汐留パートナーズ法律事務所には、1日1件だった依頼が、GW明けは1日10件に。連休中も働いていたサービス業の退職希望者も多く、残業明けや夜勤明けに退職を決意したケースもあるようです。
就職や転職など、環境の変化が多い春。森田さんによると、4月は環境の変化で緊張していることもあって、多くの人は5月病&6月病の症状は出ないそうです。しかし、その後の大型連休で体内時計に乱れが生じる人が増加。連休が明けて「ちょっと嫌だな」と思いながらも働き始め、緊張状態に戻ると「体と心と行動の異常など、さまざまな症状がでてくる」と言います。
◆真面目・几帳面・強い責任感・完璧主義
体の異常とは、頭痛や胃腸障害といったもの。心の異常は、なんとなく鬱陶しいと感じたり、イライラして怒りやすくなることなど。行動の異常は、出勤しない、遅刻する、暴飲暴食などがあるそうです。このような状態が続いて酷くなると「うつ病や適応障害になってしまう」とのこと。
特になりやすいのは「真面目な人、几帳面な人、責任感が強い人、完璧主義な人」と森田さん。このタイプに当てはまる人は、何に対しても一生懸命に取り組んでしまうそうで「連休が明けて“だるいな”“ちょっと体調が悪いな”と思ったとき、うまく仕事をコントロールして休んだり、少し“いい加減”に生きればいいが、このタイプの人は、そういう状況下でもガンガン仕事をしてしまう」
5月病&6月病にならないための対策として、次の5つの提言をします。
◆6月に有休取得のススメ
なかでも、注意を呼びかけていたのは3番目。「辛いときに退職や離婚など重大な決断をせず“3~4ヵ月は様子を見よう”というぐらいの心づもりのほうがいい。完璧主義者や真面目な人は早く結論を出したがるが、少し休職してみるのもいい」と助言します。
また、6月は祝日もなく、梅雨で鬱陶しいという気持ちになりがちなため、さらに注意が必要だとか。「6月に有給休暇を取得したり、旅行の計画を立てたりすることで、希望が見えてくるんじゃないかと思う」と話していました。
俳優でラジオナビゲーターの別所哲也さんは「自分のなかでどうメリハリをつけるのか、自分自身とよく対話をすること。辛いときや苦しいときは、話せる相手がいることが大事」と持論を述べます。MCの堀潤も「1人だと蝕んでしまう。人を元気にするのも人だし、人を傷つけるのも人。だからこそ誰か相談できるような人がいてほしい」と共感します。
◆自分の時間を確保してから
キャスターの宮瀬茉祐子は、最近目にしたという情報のなかから、印象的だったことを紹介。海外の人のスケジュールの組み方は、最初にまず自分の時間を確保しておいてから、他の時間帯にスケジュールを入れていくそうで「日本人には全くない逆転の発想だなと感じた」と感銘を受けたとか。そんな海外の思考に、森田さんは「いい話。ぜひそうしたい」と話していました。
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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
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