TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月25日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、プロゴルファーでゴルフ解説者のタケ小山さんが、スポーツ中継の視聴率について持論を述べました。

◆悪天候で4時間繰り上げ
男子ゴルフ今季メジャー第1戦となるマスターズ・トーナメントが4月14日(日)まで米・ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7475ヤード、パー72)で行われ、タイガー・ウッズ選手が、メジャー大会11年ぶり15度目の優勝を飾りました。アメリカのメディアは復活劇を速報し、全米が歓喜と興奮に包まれました。
タケ小山さんによると、4日目の最終日は悪天候が予報されていたとか。テレビ中継は、19:00頃に最終組が終了するよう組まれていましたが、主催者側は悪天候の影響を鑑みて、ラウンドのスタート時間と放送時間を、4時間前倒しに変更したそうです。
◆日本は視聴率を気にしすぎ
その結果、最終日のレーティング(視聴率)は「7.7%」。2004年以来、2番目の低さだったそうです。MCの堀潤は「資本主義大国アメリカがこの判断(放送時間の繰り上げ)をしたというのは、異例の異例だったんじゃないですか?“儲からないならやらないよ!?”っていう国なんじゃないですか?」と疑問を投げ掛けます。
タケ小山さんは、次のように説明します。
「日本は(視聴者に)見てもらうために録画して、ディレイ(日中に時間を遅らせて)して中継している。マスターズ・トーナメントは(スポンサーから)独立していて、大会を主催するマスターズ委員会が放送権など全てを握っている。パトロン(ギャラリー)の入場料収入と、プロダクトのマーチャンダイズ収入で十分やっていける。コンテンツを作っている側が強いんです。コンテンツが良ければ(TV局も)放送したいと思うんですよ」
さらに、日米の番組制作の違いにも言及します。
「アメリカの(レーティング)視聴率の取り方は、完全にCMについてもらうスポンサーのため。日本は制作側が番組を続けるか続けないかなど、視聴率を気にしすぎている。作る側が弱腰になっていたら、いいものなんてできないよ」
※この番組の記事一覧を見る
<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/