成人女性の10人に1人が発症? “慢性甲状腺炎”を医師が解説

2019.05.06(月)

21:50

TOKYO MX(地上波9ch)のワイドショー生番組「バラいろダンディ」(毎週月~金曜21:00~)。4月18日(木)放送の「無病息災!バラいろ健康学会 2ndシーズン」のコーナーでは、産婦人科医の丸田佳奈先生が“慢性甲状腺炎”について解説しました。

TOKYO MX(地上波9ch)のワイドショー生番組「バラいろダンディ」(毎週月~金曜21:00~)。4月18日(木)放送の「無病息災!バラいろ健康学会 2ndシーズン」のコーナーでは、産婦人科医の丸田佳奈先生が“慢性甲状腺炎”について解説しました。

慢性甲状腺炎は、甲状腺ホルモンが減少し、甲状腺の機能を低下させてしまう自己免疫疾患の一種です。

甲状腺ホルモンは、喉仏の下にある甲状腺で作られており、代謝や脳の働きを高めたり、交感神経を活発にしたりする作用があります。しかし、リンパ球が甲状腺組織を攻撃し、慢性的な炎症が起きると、甲状腺ホルモンが減少。それによって甲状腺の機能が低下すると、甲状腺の腫れ以外に、以下のような症状が現れます。

【代謝系】寒がり、体重増加、むくみ
【精神神経系】物忘れ、傾眠、意識低下
【消化器系】便秘
【循環器系】脈が遅くなる
【婦人科系】無月経
【皮膚科系】乾燥

症状は全身にわたって出ることがあるため、「病院にかかっても、なかなか慢性甲状腺炎だと気付かれないことが多い」と言います。また、更年期障害だと思っていたところ、実は甲状腺機能低下症だったというケースも少なくないそう。

慢性甲状腺炎は、成人女性の約10人に1人が罹患していて、男性のおよそ20~30倍の患者がいると言われています。特に多いのは、30~40代の女性だとか。

慢性甲状腺炎で甲状腺機能低下症と診断された場合、治療では、甲状腺ホルモンの薬を服用することが多いと言います。しかし、一過性のものや軽度のときには服用しないことも。

日常生活においては、「甲状腺ホルモン値が明らかに低下している場合は、筋肉が壊れてしまうので(ホルモン値が)安定するまで運動は控えてください」と丸田先生。また、ワカメやノリなど、甲状腺ホルモンの主原料である「ヨウ素」を含む食品を過剰に摂ると、逆に甲状腺ホルモンが作られなくなることも。そのため、ヨウ素の過剰摂取は控えるようにと呼びかけました。

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<番組概要>
番組名:バラいろダンディ
放送日時:毎週月~金曜 21:00~21:54
メインMC:蝶野正洋(月~木曜)、島田洋七(金曜)
アシスタントMC:阿部優貴子(月~木曜)、関谷亜矢子(金曜)
月曜コメンテーター:倉田真由美、武井壮、苫米地英人(隔週)
火曜コメンテーター:玉袋筋太郎、内山信二、安東弘樹
水曜コメンテーター:湯山玲子、遠野なぎこ、大竹まこと(月1)
木曜コメンテーター:梅沢富美男、ナジャ・グランディーバ、ダイアナ・エクストラバガンザ
金曜コメンテーター:水道橋博士、金村義明、ライムスター宇多丸、前園真聖(隔週)、デーブ・スペクター(隔週)
バーディ:椿原愛(月曜/4月)、森山るり(火曜)、梅宮アンナ(水曜)、橋本マナミ(木曜)、井上咲楽(金曜)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/barairo/
番組Twitter:@barairoMX

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