眠れない恐怖で「不眠症」に…? 予防と対策を医師が解説

2019.05.04(土)

21:50

TOKYO MX(地上波9ch)のワイドショー生番組「バラいろダンディ」(毎週月~金曜21:00~)。3月21日(木・祝)放送の「無病息災!バラいろ健康学会」のコーナーでは、産婦人科医の丸田佳奈先生が“不眠症の予防と対策”について解説しました。

TOKYO MX(地上波9ch)のワイドショー生番組「バラいろダンディ」(毎週月~金曜21:00~)。3月21日(木・祝)放送の「無病息災!バラいろ健康学会」のコーナーでは、産婦人科医の丸田佳奈先生が“不眠症の予防と対策”について解説しました。

睡眠障害の1つである不眠症。寝つくのに普段より2時間以上かかる「入眠障害」、夜中に2回以上目が覚める「中途覚醒」、朝普段よりも2時間以上早く目が覚める「早朝覚醒」、眠りが浅くぐっすり眠れた感じがしない「熟眠障害」と、主に4つのタイプに分類されます。そして、その症状が週2回以上見られ、かつ1ヵ月以上持続することが不眠症の定義とされています。

主な原因には以下のようなものがあります。

◆不眠症の原因
・ストレス
・体の病気
・心の病気
・薬や刺激物、食品(カフェイン)
・生活リズムの乱れ
・環境
・加齢
・不眠恐怖


睡眠時の無呼吸症候群など体の病気、あるいは心の病気が関係している場合は、先にその治療が必要となるケースも。

一方で、「明日、早く起きないと」というような精神的ストレスのため、一時的によく眠れなくなる「一過性不眠」は不眠症には入らないと言います。しかし、「その眠れない体験が恐怖となって、慢性的な不眠症となる場合はある」とのこと。

いずれのタイプの症状でも、眠気や集中力の欠如による転倒や交通事故、抑うつや不安などにつながる恐れがあるため、注意が必要だそうです。

不眠症の罹患率は「年齢に比例して高くなる」と話す丸田先生。これは、加齢に伴って睡眠覚醒の周期を調節する物質「メラトニン」の分泌量が減少することが原因。そのため、「加齢とともに眠れなくなるのは仕方ないこと」と言いますが、「生活に支障をきたすようであれば治療適用となる」と丸田先生は呼びかけました。

丸田先生は不眠症の予防と対策として、次の項目を挙げました。

◆不眠症の予防と対策
・寝る時間・起きる時間を一定に
・起きたら太陽の光を浴びる
・適度な運動
・昼寝は15時まで、30分以内
・入浴は寝る2時間前に(38~41℃)
・寝る前のアルコール、スマホはNG
・睡眠時間にこだわらない
・睡眠薬の開始・中止は必ず医師に相談を


予防や対策については、「生活習慣、生活リズムを整えることが第一」と話す丸田先生。そして、特にオススメなのは「適度な運動」とのこと。1日の活動を終えて疲労を感じても、「実は精神的にしか疲れておらず、肉体的に疲れていないから眠れない人が意外と多い」ためだとか。

そして、就寝前、睡眠薬代わりに飲酒する人には、「アルコールによる眠気は2~4時間程度しか持続せず、その後は覚醒作用が出現する」との指摘も。また飲酒は早朝覚醒の原因になりやすく、アルコールによる慢性的な不眠症も起こり得るので、控えたほうがいいそうです。

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<番組概要>
番組名:バラいろダンディ
放送日時:毎週月~金曜 21:00~21:54
メインMC:蝶野正洋(月~木曜)、島田洋七(金曜)
アシスタントMC:阿部優貴子(月~木曜)、関谷亜矢子(金曜)
月曜コメンテーター:倉田真由美、武井壮、苫米地英人(隔週)
火曜コメンテーター:玉袋筋太郎、内山信二、安東弘樹
水曜コメンテーター:湯山玲子、遠野なぎこ、大竹まこと(月1)
木曜コメンテーター:梅沢富美男、ナジャ・グランディーバ、ダイアナ・エクストラバガンザ
金曜コメンテーター:水道橋博士、金村義明、ライムスター宇多丸、前園真聖(隔週)、デーブ・スペクター(隔週)
バーディ:椿原愛(月曜/4月)、森山るり(火曜)、梅宮アンナ(水曜)、橋本マナミ(木曜)、井上咲楽(金曜)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/barairo/
番組Twitter:@barairoMX

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