高校三年生のさつき（高橋由美子）は、母親の葉子（高橋惠子）に懇願され老舗の温泉旅館で働くことになった。大女将の志津枝（山岡久乃）がさつきの父親の借金を肩代わりすることを条件にスカウトしたのだ。さつきは仲居として働くものと思っていたが、志津枝は次期女将として従業員に紹介。

人生も半ばにさしかかり、結婚もし、子供も成しながら、気がつけばシングルに戻っていた…。全員が離婚経験者という男女７人が、身軽なシングルを謳歌しながらも、何か物足りない日常の中で、もう一度仕事に恋に「その気になるまで」を描いたライトコミカルドラマ。田口賢一（明石家さんま）は一流企業のサラリーマン。人生に必要なのは愛と勇気と有給休暇だと思ってやってきた。目下の悩みは、会社の人事部でリストラ担当を仰せつかり、辛い立場にいること。そんな悩みを抱えつつ、通勤電車で似た者同士に出会う。ひとりはバツイチのスポーツ新聞記者・大野木誠（赤井英和）。離婚して以来、会社の仮眠室に寝泊りする孤独な私生活らしい。そしてもう一人、神代秀明（佐野史郎）は、銀行から大手呉服店へ転職し、営業部長としてバリバリらしい。が、度重なる浮気ぐせが原因で妻に逃げられたという。もう結婚はこりごりという３人だ。後に出会う青山恭子（手塚理美）は、工事重機械のリース会社の現場担当。離婚後、子供を姉に預け、建築現場で男勝りに働く紅一点だ。恭子の友人には、そろそろ後進に席を譲れといわれているバツイチの国際線客室乗務員・嶋田美登里（秋野暢子）や、やはりバツイチで子持ちのラジオディレクター馬場千春（山下久美子）がいる。そしてもう一人、バーバー・ポッキーに勤める小室由香（細川ふみえ）は、まだ若いのにすでにバツ２。４人の中で唯一色っぽい２６歳だ。ポッキーの客として通う大野木が神代を連れてポッキーを訪れた。大野木と神代が独身だと知った由香は、月に一度、美登里のマンションで開いているホームパーティーに２人を誘う。こうして中年合コンとなったものの、別れた妻の立場、夫の立場でバトルトークが炸裂し、まるで夫婦喧嘩のようになってしまい…。

商社マン・航平（中村雅俊）に社長の辞令が下る。伊豆の旅館・佐倉井に出向し、経営を立て直せという。同行するのは若手の生意気な社員・桐野（田辺誠一）と定年まじかのベテラン・吉田（小林克也）のふたり。様々な思いを胸に佐倉井に着いた三人だったが、そこでは仲居頭（菅井きん）ら仲居たちの反発が待っていた。おかみ（篠ひろ子）のとりなしにも関わらず溝は深まるばかり…。さえない男三人の悪戦苦闘ぶりをコメディタッチで描く。

こずえは結婚７年目の主婦。夫も優しく、しあわせな毎日のはずだった。だが、どこかで満たされない思いを抱えていた。このままではいけないと一念発起して雑誌編集部にバイトでカムバックする。ある雨の日、高校生の拓馬と知り合う。彼は社交ダンスの講師だった。年下の彼に惹かれていくこずえ。だが、夫のいる身として気持ちをセーブする。拓馬は将来を見込まれたダンサーだったが、母に捨てられたトラウマからダンスにも愛にも不信感を抱いていた。彼もまたこずえとの交流で変わっていく…。ふたりの関係を知った夫もまた…。いくつになろうとも、例え主婦だろうと恋心は止められない。