日吉神社 榊祭
昭島市の日吉神社で毎年行われる榊祭の発祥は明和四年(一七六七年)とされ、地元の普明寺に現存する絵巻「山王祭礼図絵」には、先頭に榊の神輿が描かれています。
その後、元治元年(一八六四年)に後から通る神様の乗った御神輿の通り道の露払いとして夜の巡行に分離、盛大化されました。
今も毎年行われている榊祭は「若連」と呼ばれる地元町会の十六~二十八歳の若者たちが、準備から神輿担ぎ、渡卸までの一切を取りしきっています。
祭り当日、午前零時に神社を出立、町中の露を払い早朝に戻り、最後は榊取りで祭りの最高潮を迎えます。
番組ではこの「若連」の最高長者にあたる「年番年長」を一年にわたり取材。二五七年続いてきた地域の伝統を次の世代に繋げていく様を描いていきます。