危険な暑さが続くなか、品川区では、8月6日から「熱中症緊急対策」として水や冷却剤を無料で配る取り組みを始めました。

連日、熱中症への警戒が必要となる中、品川区は「熱中症緊急対策」と銘打ち、8月6日から区役所や区立図書館など区内75カ所で、水の無料配布を始めました。
記者:「このように冷蔵庫が設置されていまして、中を開けてみますとペットボトルの水が冷やされています」
配布されるペットボトルの水は今年度に期限を迎える、災害時に備えた飲料水3万6000本を優先的に活用し、備蓄品の廃棄ロスも防ぐ狙いもあるということです。また、熱中症の応急処置として、希望者に冷却剤や塩分タブレットも無料で配布します。
森澤区長:「区としてですね、熱中症対策について様々策を講じてきてはおりますけど、さらに一歩踏み込んで対策を進めるべきではないかというところで、今回に至っております」
品川区は「猛暑を災害級の事態」であると捉え、災害時などに充てる「予備費」を活用して対策を講じていくとしています。
災害級と言える猛暑が続く中、熱中症対策は、他の自治体も力を入れています。
練馬区ではこの夏、外出時に一時的に休憩して暑さをしのげる「クーリングスポット」の場所を拡充しました。
それが、区内のコンビニエンスストアです。セブンイレブンとファミリーマートと連携し、こちらのポスターが入り口などに掲示されている区内の店舗、100カ所以上を開放しています。店内で買い物をしなくても涼むことができる休憩場所として利用できるようになっているんです。
練馬区では区立施設や薬局などの150カ所以上をクーリングスポットとして開放していますが、新たにコンビニと連携することによって、休日や夜間など24時間、休憩場所を確保できるようになりました。さらに、暑さなどにより体調が悪くなった人に対し、適切な対応ができるよう、コンビニを含めたクーリングスポットの各施設には、応急処置のマニュアルと冷却材やタオルなどが入った応急キットも配備しているということです。
各自治体が、命を守るための様々な熱中症対策を進めています。お住まいの地域や勤務先、通学先などそれぞれの対策を確認し、適切に活用してこの猛暑を乗り切りましょう。
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