7月31日に都内で舞台『DREAM BOYS』の製作発表が行われ、主演のSnow Man渡辺翔太さんとチャンプ役を演じるSixTONES森本慎太郎さん、そして紫吹淳さん、鳳蘭さんが登壇しました。

2004年1月の初演以来、若々しく、パフォーマンス力を備えたその時代のタレントによって、代々大切に演じ継がれてきたこの作品は、ボクシングを通して少年たちの夢と挫折と友情を描いた物語です。2019年の公演から、演出に堂本光一さんが関わり、作品は磨き上げてこられました。

今年の「DREAM BOYS」は、来年2月に建て替えのために一時休館を予定している現・帝国劇場での最後の公演となります。
昨年に引き続き2度目の主演を務める渡辺翔太さんとチャンプ役の森本慎太郎さんですが、会見には、演出の堂本光一さんからのビデオメッセージが届けられました。

堂本「また渡辺翔太と森本慎太郎のコンビで、『DREAM BOYS』が開催されるということで、私としてもうれしく思っております。元をたどれば、翔太はあまり乗り気じゃなかった『DREAM BOYS』。でも、翔太のその謙虚さが逆に良かったんじゃないかなと思います。“自分なんかに務まるのだろうか”という思いが前回の稽古にも乗ってきて、本番もその思いが熱いものとなってお客さんに届いていたんじゃないかなと思います」と昨年の主演・渡辺翔太さんを評価しました。

また、森本さんへは「慎太郎は、勝手な解釈ですけど、翔太よりもある意味器用なところがあるのかなって僕はちょっと感じていました。チャンプの悲しみを背負っている感じとか、実はすごく心優しい部分だとか、そういうところを本当にうまく表現してくれたなというふうに感じています」と称賛しました。

このメッセージでは、以前からおねだりしていた楽屋の暖簾について、光一さんが現在製作の依頼中であることも明かされました。

先輩であり演出の堂本さんからの温かいメッセージに渡辺さんは、「めちゃくちゃうれしいですし、すごくすてきな言葉をたくさんいただいたんですけど、ひとつ思ったんですけど…V(VTR)長くないですか。めちゃくちゃ長かったですよね」と会場の笑いを誘っていました。

続投の話があった時に、森本さんは一度出演を断ろうとしたというエピソードも明かされました。そこから、続投を決める決心がついたのは、主演の渡辺さんから電話で「俺は慎太郎ともう1回やりたい」と言われて、熱い想いが伝わったこと、そして、もう一つがSixTONESのメンバーから「翔太と慎太郎の「DREAM BOYS」をまた観たい」という声に背中を押されたことだと森本さんが語りました。

これに対して渡辺さんは「全部しゃべるじゃん！」と照れながらも「チャンプ役は慎太郎以外、浮かばなかった」と再タッグを喜んでいました。

現・帝国劇場での最後の公演となる「DREAM BOYS」ということで、会見では紫吹淳さんと鳳欄さんの帝国劇場初出演時の写真も披露されました。2004年に「喝采 -愛のボレロ-」の初出演を振り返り、紫吹さんは「女性役だったけど、宝塚の男役を卒業したばかりだったからどう演じたらいいかわからなかった。節目の年にまた出演できて光栄。今年も心を込めて演じます」と話しました。

1981年の「スウィーニィ・トッド -フリード街の奇妙な床屋-」で帝劇に初出演された鳳欄さんは「スティーヴン・ソンドハイムの音楽が難しくて、松本白鸚（当時は市川染五郎）さんと1000回くらい稽古した。『レ・ミゼラブル』にも出演しましたが、私が演じたマダム・テナルディエが子供をいじめる役で、ファンが3分の2くらい減った（笑）。でも『レ・ミゼラブル』は素晴らしい。演じながら、毎日曲を聴いて感動していました」と笑顔で語りました。

会見では、現在開催中のパリ五輪についても質問があり、記者の声掛けに応えるかたちで、渡辺さんが「体操の逆転勝利はテンション上がりましたね。日本にエールを？壮大すぎません？『がんばれ！ニッポン』ですよ。本当に。」とエールを送りました。

現・帝国劇場ファイナルの「DREAM BOYS」。初演以来20周年の今年、クライマックスを迎えます。

【作品情報】
「DREAM BOYS」
演出　堂本光一

主演　渡辺翔太（Snow Man）
Champ　森本慎太郎（SixTONES）
少年忍者

2024年10月9日(水)～29(火)　帝国劇場