インフルエンザに警戒 都内の状況は?

2023.11.08(水)

10:40

東京都ではインフルエンザの対策本部が立ち上がるなど警戒感が高まっています。それでは、都内の状況を詳しく見ていきます。

東京都ではインフルエンザの対策本部が立ち上がるなど警戒感が高まっています。それでは、都内の状況を詳しく見ていきます。

厚労省によりますと、都内で10月23日から29日に新たに報告されたインフルエンザの感染者数は8282人となっています。去年のほぼ同じ時期は9人ですので、いかに感染が拡大しているのかがわかります。

また、広がり方も急激で、1医療機関当たりの患者数でみてみますと、8月から9月にかけじりじりと上昇していた患者数は、9月以降一気に増えて、前回若干下がったものの、19.91人となっています。

続いては地域別で見ていきます。八王子市が36.50人、北区は35.55人、府中市は30.76人、小平市は30.09人と、大きな流行が疑われる警報の基準となっている30人を上回りました。都内でも4つの地域が警報の基準を上回っています。これから寒く、そして乾燥する冬がやってきますので、さらなる感染拡大に警戒です。

こうした感染の急拡大に対し、厚労省の武見大臣は11月7日急遽会議を開き、感染症の薬を製造するメーカー24社を集めました。そして、供給不足が続いているという一部の医薬品について、安定供給に向けた協力を依頼しました。

さらにインフルエンザだけでなく、乳幼児を中心に発症する「咽頭結膜熱」、いわゆる「プール熱」の患者数も、警報の基準を超えています。プール熱はアデノウイルスを病原体とし、発熱や頭痛、のどの痛み、結膜炎などの症状を起こします。例年7月から8月に多く見られますが、都によりますと今年のように、通常の流行期とは異なる時期に感染が拡大している原因は不明だということです。

 

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