病院から一般家庭まで「HEPAフィルター」を搭載した空気清浄機で空気感染への備え

2023.07.07(金)

17:00

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。
今回は防災に役立つ情報を紹介する特別企画「TOKYO防災 A to Z」で、家庭でできる感染症の備えを紹介しました。

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。
今回は防災に役立つ情報を紹介する特別企画「TOKYO防災 A to Z」で、家庭でできる感染症の備えを紹介しました。

◆TOKYO防災 A to Z #13 HEPAフィルター

防災に役立つ情報を紹介する特別企画「TOKYO防災 A to Z」。
今回は、家庭でできる感染症への対策を紹介します。

美しい街並みと歴史ある文化が共存する東京。
その発展の裏には、過去の災害によって培われた教訓を活かした街づくりがあります。
そして、その歩みは未来へ。
備えよう、今も、100年先も、安心と安全を守るために。

頻発する自然災害に備え、東京都が想定する五つの危機。
今回のテーマは、「家庭でできる感染症の備え」です。
日本感染症学会専門医の佐藤昭裕さんに、空気感染に対する備えを伺いました。

(日本感染症学会専門医 佐藤昭裕さん)「空気感染対策として有用なのは、HEPAフィルターといって、とても小さなウイルスなどもキャッチできる、高機能空気清浄機というものが病院で使われていました。これが今、一般の家庭用にも出てきていて、効果的だと思います」


 

新型コロナウイルスの流行によって見直された、換気の重要性。
そこで関心を集めたのが、空気清浄機でした。


中でも高い効果を期待できるのが、HEPAフィルターを搭載したもの。
空気中の微細な物質を除去できるため、病院の手術室や感染症病棟の換気にも使われています。
家庭内での感染症対策として、HEPAフィルター搭載の住宅用空気清浄機が注目を集めました。

(ダイキン工業 空調営業本部 長内美鶴さん)「HEPAフィルター搭載の空気清浄機では、0.3μmの微粒子を99.97%除去できます」


 

HEPAフィルターとは、1940年代にアメリカで放射性粉塵用として開発されたエアフィルター。

空気清浄機が吸い込んだ空気の中にある花粉やほこり、ウイルスなど、ごく小さな粒子を捕まえ、きれいになった空気を循環させます。

咳やくしゃみによって人から出たウイルスは、エアロゾルという液体と固体が混ざった細かな粒子となって空気中を漂います。



HEPAフィルターを使った空気清浄機は、浮遊しているエアロゾルにも高い効果を発揮し、室内のウイルスを除去します。

(ダイキン工業 空調営業本部 長内美鶴さん)「厚生労働省は、換気がしにくい空間に対しては、HEPAフィルターを搭載した空気清浄機の併用を推奨しています。いろいろなものが浮遊していますので、基本的には、空気清浄機を24時間、つけっぱなしにして、常にクリーンな状態を保つようにした方がよいです」

感染症予防のためには、24時間、稼働することが大切。
エアコンと併用する際は、空気が循環しやすいように配置することで、効率良く清潔な空間を保つことができます。

生活の中に潜む感染症。
暮らしの安心を守る備えは、身のまわりの空間から。
清潔な空間を保つためには、窓を開けての換気はもちろん、換気扇や扇風機で空気を循環させることも効果的です。
これからの季節、部屋を閉めきりがちですが、改めて、換気の仕方にも気をつけてください。




関連リンク
https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/basic-plan/kyoujinkaproject/


番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:杉浦みずき、白戸ゆめの
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

 

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