「DX時代の英語教育」を議論 AIやデジタルを活用 進化する英語教育

2023.06.13(火)

10:40

デジタル時代で急速に変化する英語教育の可能性とその課題について議論するイベントが開催され、多くの学校関係者などが参加しました。

デジタル時代で急速に変化する英語教育の可能性とその課題について議論するイベントが開催され、多くの学校関係者などが参加しました。

千代田区にある立命館大学東京キャンパスで6月11日に開催された「DX時代の英語教育勉強会」。勉強会では次世代の英語教育について話し合われ、最新の教材やデジタルサービスなどが紹介されました。

参加した英語教師:「子どもたちが学んだことを話す相手は私とか友達同士になってしまうので、学んだことを伝えることにICTとか、DX使っていけるかなと思いました」

デジタル化が進む英語教育で、活用に期待が高まっているのがAIです。こちらはAIを使った最新アプリ「ELSA Speak」です。音声を吹き込むと、AIが発音の改善が必要なところを赤やオレンジで表示。自分の発音と正しい発音を比べることもできます。

教育現場で度々指摘される人材不足。専門家は、AIの活用が次世代の英語教育のカギになると指摘します。

宇野先生:「今までは1対40という形で教育してたのは、1対1に近い形でAIティーチャーが入ってきて教えることができると、いうことがあると思います。今後の不安については、AIだけに頼ると何も考えない人が出てきてしまうので、そこはしっかり考えるという。アプローチは人がサポートする必要があるかなと思います」

今回の勉強会では、英語を使いこなすグローバル人材が日本の英語教育の中では育ちにくいという現状を、AIなどのデジタル技術を使って変えていけるかという議論が行われました。デジタル化で英語教育はどのような変化を見せるのでしょうか。

勉強会の中で示された、AIを活用した英語教育の理想形がこちらです。AIと人間のそれぞれ得意な分野で役割分担を行います。スピーキングアプリと会話することで、発音などのチェックをしたり、チャットGPTのような生成AIを使えば、英作文の文法や言い回しなどの添削が瞬時にできるので、限られた時間の中で英語に関するインプットを効率的に行えます。こうしてインプットした知識を対話の中でどう使うかを、人間の教師がコミュニケーションを取りながら教えることで、生徒が英語を使って自己表現することの喜びなどを感じてもらうなど、英語を学びたいというモチベーションを高めることも重要だということです。

 

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