東京都が大江戸線延伸の検討会を発足へ 練馬区は「大きな前進」と期待

2023.02.22(水)

10:05

 都営地下鉄大江戸線の練馬区北西部への延伸に向けて、東京都が延伸の進め方を協議する検討会を設置することが明らかになりました。

 都営地下鉄大江戸線の練馬区北西部への延伸に向けて、東京都が延伸の進め方を協議する検討会を設置することが明らかになりました。

 練馬区内には鉄道の路線が通っていないいわゆる「鉄道空白地域」があり、区は東京都に大江戸線を区内の北西部に延伸するよう求めています。練馬区が要望している計画は、現在は光が丘駅までの路線をJR東所沢駅まで延伸し、間に3つの駅を新設するというものです。

 延伸について2月21日の都議会で東京都の小池知事は、副知事をトップとする検討会を立ち上げ、延伸の進め方などを練馬区と協議していく方針を示しました。都議会の中で小池知事は「大江戸線の延伸については区部北西部と都心部とのアクセスを向上させる意義はあるが、鉄道事業として成り立つためには収支採算性の確保を十分見定める必要がある」とした上で「練馬区と一層連携を図って協議・調整を重ねながら、スピード感を持って検討を深めていく」と述べました。

 練馬区の担当者は「『鉄道空白地域』の解消は区の重要課題であり、検討会の設置は大きな前進だと捉えている」と話しています。

<大江戸線の延伸、練馬区はなぜ要望?>

 練馬区は現在の終点・光が丘駅からJR東所沢駅までの延伸を求めていて、区内に土支田・大泉町・大泉学園町(いずれも仮称)の3つの新駅設置を想定しています。

 大江戸線の延伸計画を求めている理由として、練馬区の北西部には東京23区内でも数少ない「鉄道空白地域」と呼ばれる地域があることが挙げられます。この地域では最寄り駅まで1キロ以上離れていることもあり、練馬区はその解消を目指しています。区は、延伸によって練馬区北西部とビジネス街・新宿エリアの移動時間が現在よりも10分から20分程度短くなると試算しています。また、新駅を中心に地域を活性化させたいという経済的な効果も狙っています。

 

この記事が気に入ったら
「TOKYO MX」 公式
Facebookアカウントを
いいね!してね

RELATED ARTICLE関連記事