半導体不足が原因で“工事集中” 町田市が小学校の建て替えを先送りへ

2023.01.19(木)

11:35

 世界的な半導体不足のため、自動車や精密機器の生産に影響が出ていますが、町田市では小学校の建て替えが半導体不足が原因で先送りされることになりました。

 世界的な半導体不足のため、自動車や精密機器の生産に影響が出ていますが、町田市では小学校の建て替えが半導体不足が原因で先送りされることになりました。

 建て替えが先送りとなったのは、町田市立南第一小学校です。南第一小学校の校舎は1965年に建てられたもので、老朽化のため2025年度から3年間かけて建て替え工事が計画されていました。しかし小学校の校庭が狭く仮校舎の建設ができないため、工事の期間中、南第一小学校の児童が学ぶ仮校舎の建設場所には小学校から徒歩10分ほどのところにある南中学校の校庭が選ばれました。

 一方、中学校では2023年度からバリアフリー化の一環としてエレベーターの設置工事が行われる予定でした。しかしエレベーター工事は世界的な半導体不足のため延長となり、さらにその他の影響を調べるため調査を行ったところ、仮校舎を建設するためには中学校の校舎にも追加で防火設備などの改修工事をする必要のあることが分かりました。町田市教育委員会・施設課の平川浩二課長は「半導体不足の影響で、南中学校のエレベーター設置工事の期間が1年から2年に延びてしまった」「南中学校での工事が集中してしまうので、南中学校の教育環境に影響が出てはいけないということで2年先送りした」と話しています。

 町田市教育委員会は中学校での工事集中よる子どもたちへの影響を回避するため、小学校の建て替えを先送りすることを決めたということです。市は工事の先送りについてホームページなどで周知するとともに、1月下旬には小学校に入学する新入生の保護者に説明会を開くとしています。

 

この記事が気に入ったら
「TOKYO MX」 公式
Facebookアカウントを
いいね!してね

RELATED ARTICLE関連記事