東京・葛飾からJリーグを目指す「南葛SC」は9月11日、流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎と対戦しました。いまだホームでの勝利がない南葛ですが、試合は劇的な展開となりました。

　南葛SCのリーグ戦の戦績はこれまで2勝6敗7引き分けとなっていました。詰めかけたサポーターにホームでの初勝利を届けたい南葛ですが、試合開始早々、得点を許してしまいます。南葛は前半26分にも2点目を奪われ、岡田翔平が負傷交代と苦しい展開が続きます。しかし南葛は積極的に攻撃を仕掛けPKを獲得すると関口訓充が落ち着いて決め、1点差に詰め寄ります。勢いに乗る南葛はその5分後、岡田に代わって途中出場した森山翔介が倒されるとフリーキックの場面で再び関口が決め、同点に追い付き前半を折り返します。そして後半13分、長沢皓祐が右サイドから左足をふり抜き、ついに逆転のゴールを決めました。

　南葛はそのまま1点差を守り切り、3対2でリーグ戦ホーム初勝利をつかみました。関口訓充選手は試合後「こんなに応援してもらえる社会人チームはないと思う。サポーター、ボランティア、全ての人に感謝し、きょうの勝利を届けられてよかった」と語りました。