東京の大衆文化「銭湯」を世界へ発信「TOKYO SENTO Festival 2020」 漫画家とコラボした壁画も公開

2021.07.16(金)

17:00

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。
今回は東京の大衆文化を象徴する施設銭湯を世界へ発信するために創業67年の「八幡湯」で行われているや「TOKYO SENTO Festival 2020」を紹介しました。

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。
今回は東京の大衆文化を象徴する施設銭湯を世界へ発信するために創業67年の「八幡湯」で行われているや「TOKYO SENTO Festival 2020」を紹介しました。

◆Our Legacy 「TOKYO SENTO Festival 2020」

この夏、東京で行われる取り組みや、そこに関わる人々を紹介する『Our Legacy』。
今回は、東京の大衆文化を象徴する施設を取材しました。

訪れたのは、代々木八幡。大衆文化を象徴する施設とは…。

(キャスターリポート)
「こちら、『八幡湯』さんです。レトロな銭湯というイメージです」

創業67年の「八幡湯」で行われているのが、「TOKYO SENTO Festival 2020」。
江戸時代から東京の街に深く根付く、ペンキ絵などの「銭湯文化」を世界に発信するプロジェクトです。

取り仕切るのは、東京都浴場組合理事長の近藤和幸さん。

(近藤和幸さん)
「(Q.銭湯の壁画といえば富士山のイメージなんですが?)アートを銭湯に取り入れて、これからの未来の銭湯をどうしていったら皆さんに受けてもらえるかということを試してやっています」

描かれていたのは、「テルマエ・ロマエ」で有名な、漫画家のヤマザキマリさんがデザインする「古代バラネイオンの湯」です。

「TOKYO SENTO Festival」では、都内4カ所の銭湯で、日本を代表するアーティストとコラボしたオリジナルのペンキ絵を公開。
銭湯文化のペンキ絵を、アート作品として世界に発信しています。

(近藤和幸さん)「我々が新たなものを取り入れて、それが歴史となるようなものを作っていきたい。それと同時に、我々がこういった企画をすることによって、銭湯の魅力を上げていく。それが大事だと思います」

銭湯文化を残すために、新たな表現にチャレンジした近藤さん。その背景には、自身の経験がありました。

(近藤和幸さん)
「私は元々、銭湯で生まれて育って、そして、私が28歳のとき、公務員だったんですけど、父が、(実家の)『はすぬま温泉』をマンションにするということで、自分の時代で(銭湯を)潰したら、後に申し訳が立たないなということで、父に『跡を継ぐよ』と言ったら、すごく喜んでくれて、『じゃあ、お前に任せるから全部やれ』って言われた」

木造の銭湯を建て替え、設備も一新。常連客に支えられながら、守り続けてきました。 

(近藤和幸さん)
「(この企画は)オリンピック・パラリンピックを意識していますので、古代ギリシャの映画の『テルマエ・ロマエ』があったじゃないですか、私も大好きで何回も見たんですけど、そこ(古代ギリシャ)のイメージと銭湯って、ものすごく繋がりが強い」

オリンピック発祥の地である古代ギリシャと、今大会の開催地・東京。
2つの都市を、時代を超えて銭湯文化で結びました。
近藤さんが思い描く未来とは…。

(近藤和幸さん)
「今、(東京に銭湯が)500軒近くあるんですが、それぞれの銭湯が、(自らの)魅力に気づいていないんですよね。だから、それぞれの個性をもって営業をして、個性を生かして魅力を伝えていく、そこがいちばん大事だと思います。世界に対して、『寿司(SUSHI)』『相撲(SUMO)』というのは世界語になっていますよね、そこを、『寿司(SUSHI)』『相撲(SUMO)』『銭湯(SENTO)』、ぜひ、『3S』ということで、銭湯を世界に広めたい、それが私の願いです」

変わりゆく東京の街で、変わらぬ銭湯の魅力を、未来へ繋げます。

「TOKYO SENTO Festival 2020」では、他にも、東京の銭湯を巡るスタンプラリーなどを企画しています。

詳しくは、ウェブサイトでご確認ください。

関連リンク
https://tokyosentofestival.jp/








<番組概要>
番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:久保井朝美、中村美公
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

 

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