コロナ禍で育児も激変、ママ友ができない、孤独感…Z世代の子育て事情

2021.07.12(月)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。7月2日(金)放送の「フラトピ!」では、キャスターの田中陽南が“Z世代の子育て”の現状を取材しました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。7月2日(金)放送の「フラトピ!」では、キャスターの田中陽南が“Z世代の子育て”の現状を取材しました。

◆コロナ禍の子育ては想像以上に大変…

東京都台東区に住む宮嶋沙織さん(24歳)は、今年1月に女児を出産し、現在は育児休業中。初めての子育ては、新型コロナウイルスによって想像以上に大変な日々のよう。夫の将司さん(24歳)も休日は積極的に育児に参加しているものの、仕事で家を空けることが多く、両親に手伝ってもらうにも赤ちゃんを連れて人の多い公共交通機関を使うことができず、不便な日々が続いていると言います。

また、妊婦を対象とした習い事や出産を控えた夫婦が子育てについて学ぶ両親学級なども、コロナ禍で休止となり、妊婦時代にママ友を作ることができず、「病院の産院などで知り合う方は、私よりも10歳以上年上の方が多く、同世代はすごく少なかった」とZ世代ならではの悩みも。

そこで宮嶋さんは相談相手を求め、同い年の子どもを持つ全国の母親70人以上が集まるLINEグループ「夜勤頑張り隊」に参加したそうです。

このグループはその名の通り、深夜や早朝でも時間を気にせず相談することができ、今では宮嶋さんの心のよりどころに。「生まれたばかりの赤ちゃんは3時間おきにミルクをあげるんですけど、その寝られない時間を共有し合いたいというところからグループLINEを作り、夜中に起きているときに連絡を取り合えば、みんな励みになるんじゃないかって提案してくださったお母さまがいた」と感謝の言葉を口にします。

「夜勤頑張り隊」に参加するきっかけは、Twitterを使ったママ友作りで、初めて妊娠した人が悩みなどをつぶやくときに使うハッシュタグ「#初マタ」を頼りに子どもが同い年の母親を探して交流していると言います。

こうしたSNSでの交流について、夫の将司さんも「しゃべらない子どもに一方的に話しかけているのも気が滅入ってしまうのではないかと不安だった。(交流を)始めて妻も明るくなった、すごく良かった」ととてもポジティブに捉えています。

来年1月には職場復帰を予定しており、次のハードルは保育園探しとなる宮嶋さんが今、政治に求めていることは“情報”。「保育園や子育て支援に関する情報が入りにくくなっているので、そういったことをオンラインで知ることができたらすごく便利だと思う。サイトも見づらかったりするので、もっと見やすく、身近になるとうれしい」と話していました。

◆日本の育児における行政の問題点は「情報の取りづらさ」

取材した田中によると、両親に協力してもらうにしてもワクチンを打っていないことによる不安があるなど、宮嶋さんは孤独感が大きかったと語っていたそう。そして、そんなときにSNSに救われたため、「なぜ政治はもっとSNSやネットを使ってくれないんだろうという思いがあるようでした」とリアルな声を紹介。

子育て中のコミュニケーションの重要性に関して、株式会社POTETO Media代表取締役の古井康介さんは、「政治家はもっとできることがある」と言います。古井さんは今、とある省庁の制度に関するWebサイトのコンサルティングに携わっており、「基礎的な情報がわかりづらいというところからスタートし、それを開示し、その先にコミュニケーションをデザインする話がある。そこに早く辿り着いてほしい」と現場でもさまざまな問題があることを示唆。

コロナ禍における妊娠や子育ての相談件数について、全国の相談員234人に聞いたところ3割以上が「相談件数が増えた」と回答。その内容は里帰り出産が制限されたり、家族が赤ちゃんへの面会を制限されたりといった家族のこと。そして、両親学級や母親学級が中止・延期になり横の繋がりができなくなったこと。さらには、コロナ禍の妊娠を非難され、気分の落ち込みがあるといった相談もあるそうです。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

 

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