都議選に向け要確認!コロナ、オリパラ、子育て…各党の公約は?

2021.06.30(水)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。6月25日(金)放送の「フラトピ!」では、東京都議会議員選挙の争点、各会派の主張を紹介しました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。6月25日(金)放送の「フラトピ!」では、東京都議会議員選挙の争点、各会派の主張を紹介しました。

◆都議選の大きな争点「コロナ対応」、各党の政策は?

今回の東京都議会議員選挙(都議選)もさまざまな争点があるなかで、注目すべきポイントは「新型コロナウイルスへの対応」、「東京オリンピック・パラリンピック」、「子育て・教育」の3つ。そこで各会派の主張をまとめます。

まずは「新型コロナウイルスへの対応」について。「都民ファーストの会」は大規模ワクチン接種体制を整備し、爆速でワクチン接種を進めるとし、さらには世帯年収に応じた年間最大15万円の給付。一方、「自民党」は7月末までに高齢者へのワクチン接種完了を目指し、コロナ収束まで個人都民税20%減税。そして、「公明党」は都が設置の大規模ワクチン接種会場で20代からワクチン接種をするとし、さらには高齢者施設や障害者施設に続き、繁華街での集中PCR検査を行うとも。

また、「共産党」は1日20万件以上の大規模検査の実施と医療従事者への支援を強化し、コロナ病床を確保。「立憲民主党」は保健所への応援体制を強化と1人あたり10万円以上の定額給付金を国に求めるとしています。

その他、「生活者ネット」はすぐに対応可能なPCR検査体制と医療崩壊を防ぐ専門家チームの構築。「東京維新の会」はワクチン接種を含む医療体制の強化と営業停止命令を活用し、補償・罰則はセットで行うとしています。「自由を守る会」は、かかりつけ医と都立・大病院連携強化による希望する全世代へのワクチン接種推進と地域医療の拡充。

「国民民主党」は各家庭に簡易抗原検査キットを無料配布。そして、ワクチン接種や検査陰性に対してデジタル健康証明の発行を行い、経済を止めない仕組みを作るとしています。「古い政党から国民を守る党」はワクチン接種を大至急進められるよう計画するとともに国産ワクチンや治療薬の開発支援の強化。そして「れいわ新選組」はコロナを災害指定し、幅広い支援を柔軟化。さらには都民1人あたり10万円を支給するとしています。

こうした各党の姿勢に対し、株式会社PoliPoli代表の伊藤和真さんは「経済対策」と「コロナ禍の選挙」の2つのポイントを主張。都民の関心はコロナと経済対策に集まるなか、コロナ対策はワクチンやPCR検査など各党そこまで大きな違いがないものの、経済対策はそれぞれ異なるため「そこで自分がいいなと思う政党に投票するのもいい」と伊藤さん。

また、今回はコロナ禍ということで候補者もリアルな活動があまりできず、ネットで政策を打ち出すなど、これまでの選挙と違うことが話題になっていると言います。

◆オリンピックは開催!? 中止!? 

続いては「東京オリンピック・パラリンピック」について。「都民ファーストの会」は最低でも無観客ですが、「自民党」と「公明党」は公約で触れず。そして、「共産党」は今夏は中止、「立憲民主党」は延期か中止。

また、「生活者ネット」と「国民民主党」も公約で触れず、「東京維新の会」は政局にしないとする一方で、「自由を守る会」と「れいわ新選組」は中止。「古い政党から国民を守る党」は都民の命とくらし最優先としています。

オリンピックに関して伊藤さんは、「そもそもオリンピックのビジョンってなに?」と疑問を呈し、現状では「全員が自己ベスト」、「多様性と調和」、「未来への継承」の3つが掲げられていますが、「そういうことを改めてみんなで考えることが大事ではないか」と提起。

◆「子育て・教育」各党の政策をチェック

最後は「子育て・教育」について。「都民ファーストの会」は出産へ10万円相当の支援。「自民党」は不妊治療の自己負担ゼロ。「公明党」は第2子の保育料無償化。「共産党」は妊婦検診・出産費用の無料化。「立憲民主党」は教育予算を拡充としています。

さらに、「生活者ネット」は子どもの権利条約を作るとし、「東京維新の会」は高校・大学1年間授業料免除。「自由を守る会」は教育改革、子ども子育て支援。「国民民主党」は公共交通機関の親子無料。「古い政党から国民を守る党」は学生の携帯料金実質無料化。「れいわ新選組」は保育職の処遇改善を掲げています。

各会派、以上のような主張をしていますが、ここからどう投票に繋げるべきか。伊藤さんは「忙しい日々のなかで全ての政策を見るのは無理だと思うので、自分が興味のあるところだけでもいいから見ればいい。そのなかで一番いいところを選ぶ。何よりカジュアルに投票することが大事」と言います。

その他にも、例えば候補者のSNSを見るのも判断基準の1つ。さらに、伊藤さんがおすすめしていたのは「自分の選挙区の候補者のSNSにメッセージを送ること」。政策に関する質問を送ってみると案外返事があると言い、「その回答をもとに投票すると、自分の1票の価値も大きくなる」と話していました。

なお、東京都議会議員選挙の投票日は7月4日(日)となっています。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

 

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