新型コロナ感染拡大の歯止めになる!? 新サービス“接触追跡”とは?

2020.04.23(木)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月14日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、「SmartNews」コミュニケーションディレクターの松浦シゲキさんが、ウイルスの移動を止める“接触追跡”について解説しました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月14日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、「SmartNews」コミュニケーションディレクターの松浦シゲキさんが、ウイルスの移動を止める“接触追跡”について解説しました。

◆AppleとGoogleによる新サービス“接触追跡”

アメリカのAppleとGoogleは、新型コロナウイルスの感染追跡で技術協力すると発表。スマートフォンを使って感染者と判明した人に濃厚接触していた可能性があることを警鐘するもので、日本でも展開する方針だということです。

松浦さんは、「意味合いとしてとても大きい」と称するこのサービスについて説明。
まず、AさんとBさんがある程度の距離で接触すると、それがお互いのスマホに自動的に記録されます。

そして、Aさんが感染症にかかった場合、Aさんが自身のスマホからその情報を提供することができます。

すると、Bさんにその情報が配信され、感染している可能性があることを知ることができます。

ここで気になるのがプライバシーの問題ですが、名前は情報が送付される段階で匿名化され、お互いの名前、どこで接触したのかもわからないそう。それはスマホを解析しても特定できないとか。

また、このサービスを使うにはユーザーの明確な許諾が必要なため、「裏を返せばみんな使わないと意味がない」と松浦さん。というのも、100人に1人が使っていても意味がなく、「実のところ、みんなのコミットがないと接触追跡は機能しない」と明言。ちなみに、この技術自体はすでに使われており、例えば落し物につけるタグも同じものだそうです。

◆接触追跡がウイルスの移動を防ぐ!

松浦さんは今回の新型コロナウイルス騒動から学ぶべきこととして、「感染拡大を簡単に防がなければいけない」と示唆。現在のような外出自粛も自分が感染しているかもしれないと分かれば、「その人が(家から)出ないことで感染を防ぐことができる」と言います。

しかし、「誰が感染した、どこで感染したということは、残念なことにある程度風評被害が付いてまわる」と松浦さんは危惧しますが、そうならないためにも「接触主や接触場所が特定されない形で記録されるようになれば、全部が自粛のような形にはならない」と主張。

ここでジャーナリストの長友佐波子さんから2つの質問が。1つは、感染者が報告しないとこのシステムが機能しないのかと言えば、答えは「YES」で、もし故意に情報をあげなければ意味はありません。

もう1つは、「誰から感染したのか分からなければ、次の行動がとれない」と長友さんは不安視しますが、「その次の行動は、自宅にいてくださいなんですよ」と松浦さん。そして、今回のサービスで感染状況がある程度可視化されれば、「感染者は(家から)出ない。出なければ次に伝わらない。ウイルスの移動を止める手段になる」と力説します。

また、このサービスに対する信憑性、さらには情報を収集するAppleとGoogleに対する信頼性に言及しつつ、「今、日本は国でもやろうとしていて、シンガポールではすでに始まっていたりする。国が担保するのか、企業が担保するのか、そういう問題もある」と指摘。ただ、AppleとGoogleが手を組むことでスマホでトラッキングできるだけに、「(感染を)防ぐ策としては“あり”だと思う」と松浦さん。

キャスターの宮瀬茉祐子は「すごくいいアイテム」と同意しつつも、プライバシーの問題にセンシティブなアメリカでさえ、すんなり賛同してしまう現状に「少し怖いかな」と話していました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

 

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