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年末の約半額!卵が15年ぶり安値 スーパーは特売

(ビジネス - 2019年1月10日 18時30分)
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 お米や肉、野菜などさまざまな食材と相性抜群の食卓の味方「卵」の価格が、15年ぶりとなる記録的な安値になっています。東京都内のスーパーマーケットでは多くの客が卵を買い求め、その驚きの値段に喜びの声が上がっています。

 卵は良質なタンパク質やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれ、“完全栄養食品”とも呼ばれています。1月10日に発表された、鶏卵相場の指標となるJA全農たまごの取引価格は1キロ当たり100円となりました。これは2018年の年末に比べて5割近く下がっていて、15年ぶりの安値です。

 東京・足立区のスーパー「生鮮市場さんよう」では10個入りの卵が特売で77円で売り出されました。このスーパーでは年末まで160円ほどで販売していましたが、その半値以下の77円の値段にしました。例年、年明けは卵の仕入れ値が下がることを見込んで、この日の特売のために年末のうちにチラシを作成し「1家族1点限り、125円」で提供する予定でした。しかし予想外の仕入れ値の安さに、チラシ価格よりもさらに値引きをして、購入パック数の制限もなくしました。お店の阿部芳邦さんは「ことしに入ってから卵の値段が下がったので安く提供した。このところずっと1年を通して高かったので、ここまで安くなるのは何年ぶりか…。結構久しぶり。お客さまに提供しやすいので、スーパーとしては喜ばしい」と話します。買い物からは「驚いた。77円だから、家にあるけれど買っておく。このぐらい安くなってくれたらありがたい。いつもより100円近く安い」「いつもこの店に買いに来ているが、77円は初めて。とてもうれしい。もう1パック買おうかしら」など、喜びの声が聞かれました。

 記録的な安値についてJA全農たまごは「ここ数年の卵需要の高まりによって生産数が増えているのに加え、年末年始の店舗休業などから大量にたまった在庫によって、取引価格が急落した」としています。また、一般的な鶏卵業者については「生産費の採算が取れず、大きな打撃となる」とみています。

<鶏卵の安値 業者は独自努力で危機回避>

 こうした中、独自の販売経路を持つ東京・あきる野市の浅野養鶏場の代表・浅野良仁さんは「市場価格低下の影響はない」としています。浅野さんは「売れるだけ作る。無駄なものを安く問屋に流すようなことはしない。買ってくれる人にサービスできるよう、システムを自分で作った」と話します。この養鶏場では、過去の販売量のデータから生産する量を管理することで、一定の価格を維持しています。

 浅野さんは「市場価格の低下は、生産者の大規模化が進んだ鶏卵市場の仕組みが生み出した」と分析し、状況を慎重に見ています。浅野さんは「いま、養鶏場が大きくなり過ぎている。大手は補助金などを使ってシェア争いしている。そのしっぺ返しがこういう形で何年かに1回必ず起きている。それが養鶏界の常だ」と話しています。

 JA全農たまごによりますと、このまま安値が続けば生産を止める鶏卵業者が出てくるとみられ、その場合には国が補助金を出す制度が適用される可能性があるということです。

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