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死亡の5歳女児 十分な食事与えられず

(事件・事故 - 2018年3月6日 18時30分)
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 東京・目黒区で父親に殴られた後に死亡した5歳の女の子は、十分に食事を与えられていなかったことが分かりました。児童虐待の専門家は関係機関の連携強化を呼び掛けています。

 3月2日、目黒区のアパートで船戸結愛ちゃん(5)が心肺停止の状態で見つかり、病院で死亡が確認されました。その後、結愛ちゃんを殴ってけがをさせた疑いで、父親の無職・船戸雄大容疑者(33)が逮捕されています。船戸容疑者は「娘が数日前から食事を取らず、吐いて、心臓が止まっているようだ」と119番通報していました。近所に住む人は「子ども2人は見掛けたことがある」「2月3日の豆まきには親子3人で行っていたらしい。結愛ちゃんではなくて、下の子と」などと話していました。

 船戸容疑者は以前住んでいた香川県で、結愛ちゃんにけがをさせたとして書類送検されていました。

 結愛ちゃんの手や足には古いあざが複数見つかったほか、死亡時の体重は同じ年齢の平均体重を5キロほど下回る12キロでした。警視庁は船戸容疑者が結愛ちゃんに虐待を繰り返し、食事も十分に与えていなかったとみて調べを進めています。

 児童虐待の防止に取り組む後藤啓二弁護士は事件を受けて、児童相談所・東京都・警視庁の連携強化を求める要望書を東京都の小池知事に提出しました。後藤弁護士はTOKYO MXの取材に対し「(児童相談所が)結愛ちゃんの姿を確認できなかったのは、かなり危険な兆候」と指摘した上で「再発防止のため、児童相談所と警察の全件情報共有と、連携した対応を直ちに行ってほしいという内容を小池知事に提出した」と話しました。また、「(児童相談所が)自分たちだけで会えないのならば警察に家庭訪問してもらうとか、やはり最大限必要だったのは、結愛ちゃんの安全確認をすることだった」と指摘しました。

<増加する児童虐待 対策には連携強化が鍵>

 児童虐待の対策には、関係機関の連携が欠かせません。

 東京都内の児童相談所と区市町村が対応した児童虐待の数は2006年度にはおよそ8000件でしたが、右肩上がりに増加し、2016年度には3倍以上のおよそ2万5000件になっています。また、2016年度に一時保護所に新規に入所したのは1205件でした。

 児童相談所への相談・通告があった場合、調査などを行った上で家庭訪問をします。この時点で児童と面会ができ、保護が必要と判断すれば「一時保護」することができます。しかし今回の結愛ちゃんの場合、家庭訪問で母親に拒否されて面会ができませんでした。

 家庭訪問で拒否された場合でも「虐待の恐れがある」と知事が認めると、保護者に児童を伴って出頭するよう、求めることができます。警察と児童相談所が連携して、共に対象家庭への立ち入り調査も行えますが、ここでも拒否される場合があります。そうした場合には、裁判所の許可状があれば警察が捜索をすることができます。

 児童虐待の防止に取り組む後藤啓二弁護士は児童相談所と警察の連携をさらに強化すべきだと指摘し、さらに警察以外にも、住民・病院・学校などと連携を強化して、児童を虐待から守るべきだとしています。児童虐待の情報共有という点では「警察から児童相談所には全ての情報が提供されているものの、児童相談所から警察にはほとんど情報が提供されていないのが実情」だと、問題点を指摘しています。事件を受けて東京都の小池知事も、関係機関の連携強化、特に警察と児童相談所の連携強化を図る考えを表明しています。

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