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<美のチカラ>小さな町が生んだ“19世紀フランスの巨匠画家” 「クールベと海展」

(文化 - 2021年4月16日 21時00分)
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 東京都内にある美術館から魅力的な作品の数々をご紹介するコーナー<美のチカラ>です。今回は、港区の汐留で開かれている「クールベと海展」を紹介します。フランスのスイス国境近くにある山に囲まれた小さな町・オルナンで生まれ育った」というクールベは大自然の中で育ち、家族をとても愛した人でした。

 オフィスビルが立ち並ぶサラリーマンの街・新橋のオフィスビルの4階にあるパナソニック汐留美術館で開催されているのはフランスの画家、ギュスターヴ・クールベの作品およそ60点です。フランスで最も近代的な画家の1人といわれたクールベは「家族をすごく大事にしていた画家。妹たちや両親と一緒に過ごす時間を大切にしていた」(学芸員・古賀暁子さん)といいます。そんなクールベが大切な家族と一緒に過ごした家を描いた作品が『フランシュ=コンテの谷、オルナン付近』です。クールベは20歳まで生まれ故郷のオルナンで過ごし、その後は拠点をパリに移しましたが、それ以降も頻繁に故郷のオルナンに戻って風景画をたくさん描いたといわれています。

 また、クールベは野生動物たちも数多く描きました。作品『木の下の鹿と小鹿』について古賀さんは「クールベの故郷・オルナン地方は野生動物が非常に多くいた所。野生に潜む動物をよく観察して描けたのがこの作品にも表れている。恐らく親子と思われる鹿が食事をしている場面という、自然の中の動物を捉えるのがうまかった」と解説します。

 山で囲まれて生まれ育ったクールベは、22歳の時に運命の“出合い”が訪れます。その相手とは「海」でした。次回はクールベが生まれて初めて見た海をどのように描いていったのか、全貌に迫ります。

 自然と家族を愛した画家、ギュスターヴ・クールベの魅力に触れられる展覧会は2021年6月13日まで開かれています(日時指定予約制)。
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