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都議会控室の改修工事に9300万円 4年に1度…都議選後の恒例作業

都政 - 2025年9月29日 20時55分
東京都議会の議員らが会派ごとに会議などの執務を行う「会派控室」は、都議会議員選挙のたびに議員数に合わせて広さを変更する工事が行われています。6月の都議選後となる今回の工事にかかった費用はおよそ9300万円に上る見込みであることが分かりました。

4年ごとに行われるこの工事は、部屋の壁の位置を変更するほか、電気配線やエアコン、スプリンクラーなども設置し直すため、近年9000万円程度が支出されています。

6月の都議選で第1会派に返り咲いた都民ファーストの会の尾島紘平幹事長は、およそ9000万円という金額について「決して安くはない金額だと思う。都民の税金を充てているわけですから、安いに越したことはない」とした一方で、適切な会派運営のためにやむなく支出されている面もあると訴えます。尾島幹事長は「例えば、他会派との間の壁はセキュリティーの観点から厚くしないといけないとか、壁を作るだけでなく壁の中の配線とか。いずれにせよ、公金を充てているという自覚を忘れることなく、節約意識を持って取り組みたい」と話しました。

東京都は経費削減のため、仕切り壁のおよそ6割を再利用するなどの対応を取っていますが、他の自治体の工事の例を見ると、埼玉県議会でおよそ89万円、千葉県議会ではおよそ24万円にとどまっています。都の担当者は「他自治体の工事について把握しておらず、単純な比較はできない」としつつ「今後も現状のレイアウトを生かすなど、経費削減に努める」とコメントしています。

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