2024年7月の東京都知事選挙で56人が出馬したのにポスター掲示板に48枠しか用意されなかったとして選挙無効を求めた訴訟について、「選挙の公平性を害したとはいえない」として東京高裁が請求を棄却したことが分かりました。

7月の都知事選に立候補した河合悠祐さんが「56人が出馬したのにポスター掲示板に48枠しか用意されなかったのは東京都選挙管理委員会の落ち度で公選法に違反する」として選挙無効を求めた訴訟の判決で、東京高裁は12月11日までに請求を棄却しました。選挙の公平性を害したとはいえないと判断しました。

都選管は枠内に掲載されなかった候補者から申し出があった際、枠外にクリアファイルで掲示する対応を取っていました。東京高裁の後藤健裁判長は「ポスターの見やすさに多少の差異が生じた可能性はあるが、見やすい場所に設置されなかったとまでは認められない」と指摘しました。