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都議会自民党の不記載収支「公開義務なし・自民党会派」に寄付 会派担当者「私的には使っていない」

都政 - 2025年4月15日 19時00分
都議会自民党の政治資金パーティーを巡る問題で、不記載だった収支の一部を「公開する義務がない会派への寄付」として記載し、訂正していたことが分かりました。

これまで、都議会自民党はパーティー券の販売収入1089万円を運営費などとしてプールしていたことを明らかにしていました。そして今回新たに、当時記載していなかった1089万円のうちの450万円について、政治団体である「都議会自民党」から会派「都議会自民党」に寄付したと記載していることが発覚しました。東京都選挙管理委員会によりますと政治団体には収支を公開する義務がありますが、任意団体の会派には収支を公開する義務はないということです。会派の担当者は「会合や慶弔費といった運営費に充てた。私的には使っていない」とした上で「収支内容は他会派と同様、公開していない」と述べています。

<「公開義務なし」の会派に寄付 有識者は“洗浄”の思惑を指摘>

今回の政治資金収支報告書の訂正の流れを見てみます。

政治団体である「都議会自民党」は収支の公開義務があります。しかし、任意団体である会派=都議会議員の自民党グループである「都議会自民党」は収支の公開義務がありません。このため、今回のように政治団体から会派に寄付をすると、収支を公開する必要がなくなり、用途は不明になります。この公開義務がない会派への寄付という行為について、政治資金に詳しい日本大学の岩井奉信名誉教授は「政治的な“マネーロンダリング”ではないか。団体間で資金を動かすことで資金源と使い道を分かりづらくする狙いがあるのではないか」と分析・指摘しています。

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