TOKYO MX > TOKYO MX news FLAG > 重複支給金の返還に「延滞金が発生」と案内 抗議で対応検討/Overpayment of benefits...Informed of late fees if not returned

news FLAG

東京で暮らし
働く人のためのニュース番組

重複支給金の返還に「延滞金が発生」と案内 抗議で対応検討/Overpayment of benefits...Informed of late fees if not returned

都政 - 2024年9月4日 20時00分
東京都が1億2000万円以上の子育て支援金を重複して支給した問題で、都が返金を求める際に「期限を過ぎた場合、延滞金が発生する」と案内していたことが分かりました。しかし抗議の声を受け、都は徴収しない方法を検討するということです。

18歳以下の子ども1人当たり5000円が支給される東京都の「018サポート」を巡っては、およそ1700人分=総額で1億2141万円を誤って支給していたことが分かり、都が返還を呼びかけています。その際、返金に使用する納入通知書の仕組み上「期限を過ぎると延滞金が発生する」と案内していたことが分かりました。しかし、通知を受けた人から「都のミスから発生したことで延滞金を払うのはおかしい」と抗議の声が上がり、都は延滞金を徴収しない方向で検討を進めているということです。

<「018サポート」誤支給の返還に“延滞金” 批判受け対応検討へ>

まずは「018サポート」誤支給の経緯を確認します。「018サポート」は2023年度から行われている東京都の事業で、一度申請すればその後は自動的に更新されます。しかし自動更新を知らず、重複して申請した人が多くいました。東京都が重複チェックを行う中、マイナンバーカードで申請した人については設定の誤りのため重複を検知できず、その結果、東京都は申請した人に重複して支給を行ってしまいました。総額1694人分・1億2141万円を重複して支払ってしまい、東京都は電話で返還を求める対応を取りましたが、この際、期限を過ぎると延滞金が発生することを伝えたことで「都のミスで振り込んだのに、延滞金を取るのか」などの批判が相次ぐこととなりました。

東京都によりますと、返還のために対象者に送る納付書には必ず納付期限を設定しなければならず、この期限を過ぎると延滞金が発生することが都の条例で決まっているということです。このため、延滞金が発生する可能性を対象者に伝えていたわけですが、批判を受けて東京都は現在、返還の期限が過ぎても延滞金が発生しないように対応できるのか検討を進めています。給付金を巡る今回の問題は、解決にまだしばらく時間がかかりそうです。

都政