都議選で自民“非公認”3人が落選 当選2人はすぐに追加公認
都政 - 2025年6月23日 19時00分
6月22日に投開票された今回の東京都議会議員選挙で自民党は、政治資金不記載問題で6人の幹事長経験者が非公認で出馬しました。3人が当選を果たした一方で、3人は落選しました。また、当選した3人のうち2人が自民党の「追加公認」となりました。
「非公認」による無所属の候補者たちでしたが、鈴木章浩候補(大田区選挙区)の告示日には自民党東京都連の井上信治会長が応援演説に入るなど「自民党の議員個人からの応援」というサポートを受けて選挙戦を展開しました。選挙期間中、井上都連会長は「どうしても鈴木章浩候補の応援に来たかったんです。大いに期待をしておりますので、個人として応援に来た」と説明していました。
しかし非公認とされた6人のうち、小宮安里さん(杉並区選挙区)・鈴木章浩さん・三宅茂樹さん(世田谷区選挙区)の3人が落選しました。落選した鈴木さんは「私の力不足で結果を出せず申し訳ない。不記載の問題とか自民党に対する批判もあったと思う」と反省の弁を述べました。
一方、選挙期間中に「(選挙区の島の人は)自民党じゃなくてもいいんじゃないのって感じ。いつもと変わらないですよ。公認でもなかなか応援に来てくれないので」などと話していた島部選挙区の三宅正彦さんなど3人は当選しました。当選を決めた三宅さんは「この不祥事をしっかりと心にとどめて、今後の都政にまい進していく」と述べました。
開票の夜、自民党本部の開票センターでは「非公認」の三宅さんらの当選が決まると即座に名札が用意され、花が付けられました。自民党都連はその日のうちに不記載問題で非公認となった三宅正彦さんと、江戸川区選挙区の宇田川聡史さんの2人を追加公認しました。
なお、江東区選挙区の山崎一輝さんは自民党からの追加公認の打診を保留したことが分かりました。このため、TOKYO MXは最新の自民党の議席数の見込みを「21議席」としています。