都議選“最年少当選”江東区選挙区・高橋巧氏(国民・新)に聞く
都政 - 2025年6月27日 19時00分
6月22日に投開票された東京都議会議員選挙で、政治不信が渦巻く江東区から“最年少都議”が誕生しました。下町感残るエリアから、タワーマンションが立ち並び新たな区民が急増するエリアまで幅広い側面を持つ江東区で「『都民の手取りを増やす』をスローガンに、都議選に挑む」と訴えていた高橋巧さん(26)です。選挙戦での戦いを振り返り、TOKYO MXのスタジオで高橋さんに話を聞きました。
主要会派の公認候補など8人が出馬した江東区選挙区(定数4)で初当選を果たしたのが、国民民主党の新人・高橋巧さんです。26歳での当選は板橋区選出の中山詩都さんと並び、今回の都議選で最年少です。
2024年7月に行われた都議補選では無所属で出馬し、同じく無所属で出馬した元区議に及ばず落選していました。補選では街頭で公選法違反で有罪となった伯母の木村弥生・前江東区長について触れられる場面もあったといいます。今回の選挙戦では国民民主党からの公認を得て出馬し、街頭では国政とも連携して「都民の手取りを増やす」とアピールしました。選挙期間中、高橋さんは「いまの物価高や高過ぎる税金の負担率をどう引き下げていくのか。全体的な東京都としての課題」とした上で「国と比べると減税できる項目が少ないので、減税というよりは都の予算を使って負担を軽くする政策を訴えている」と話していました。
その結果、3万790票を獲得し、江東区選挙区では2番目に高い得票数で当選を果たしました。高橋さんは当選が決まった瞬間には歓喜の涙を見せ、選挙後23日の取材には「通勤中の方々に『本当に手取りを上げてくれ』と具体的なテーマをもらうような、心からの困っているという声をもらった。若いので、しっかりと中長期的な政策を頑張ります」と語りました。
<「手取り」どう増やす? 高橋氏に聞く>
高橋巧さんは1998年・江東区亀戸生まれの26歳で、4年間の社会人経験を経て、現在は法政大学の現役の大学生です。祖父は木村勉・元衆院議員(自民)、伯母は木村弥生・前区長/元衆院議員(自民)、そして母は高橋恵海・元江東区議(自民)という、政治家一家で育ちました。2024年7月に行われた都議補選には無所属で出馬し落選しましたが、今回は国民民主党から出馬し、選挙区内では2番目の得票で当選となりました。今回の選挙では補選で負けていた山崎一輝氏や、現職だった公明党の細田勇氏、都民ファーストの会の白戸太朗氏を抑える結果となりました。
今回の当選を受け、区民は高橋さんに何を求めるのか街の声を聞きました。区民からは「若い視点みたいなのはあった方がいいと思う。今、みんな生活が苦しいというか、減税を望んでいると思う。あとは伴った景気対策」(50代会社員・女性)、「26歳、もちろん選挙に出る資格はあるが、いきなり都議選というのはどうかなとちょっと感じた。若い人が出るのはいいことだと思うが、政治経験がないからどうなのかなと心配」(70代年金受給者・男性)、「手取りを多くするという政策は賛成。でも、どこまでいけるかなというのは財源の問題があるからね。災害についてはゼロメートル地帯について重点的にやってほしい。どちらかというと水害問題」(80代年金受給者・男性)などといった意見も聞かれました。
高橋さんの主な政策は『都民の手取りを増やす』として、子育て世帯に現金を配布する東京都の取り組み『018サポート』の支給額を現在の月5000円から今後月1万5000円に増加することや、国と連携して所得税・消費税の減税や社会保険料の軽減などを挙げています。また、防災面では上下水道や電気・通信などのインフラの耐震化・長寿命化などのほか、地元・亀戸にも大きな影響を与える小名木川貨物線を旅客化することによる城東エリアの利便性の向上なども訴えました。
都議会を巡っては第1党を奪還した地域政党・都民ファーストの会がいわゆる「知事与党」の自民党・公明党に加えて国民民主党とも連携を模索することを示唆しています。都民ファーストの会の森村代表は自民党・公明党・国民民主党について「一緒の方向を見て都政運営を進められる会派とはしっかりかつ丁寧にコミュニケーションを取って協力関係を築いていく」と話しています。
TOKYO MX『堀潤Live Junction』に生出演した高橋さんに、今後の議員活動への思いなどを聞きました。動画でご覧ください。