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9月都議会に提出へ “カスハラ防止条例”4月の施行目指す/Tokyo Gov 'Customer Harassment Prevention Ordinance' Submit in Sep.

都政 - 2024年9月4日 20時00分
東京都は議論を進めているカスタマーハラスメントの防止に向けた条例案を9月の都議会に提出し、2025年4月の施行を目指す方針を固めました。成立すれば全国で初めての「カスハラ防止条例」となります。

事業者が顧客などから理不尽な言動や要求を受ける「カスタマーハラスメント」=いわゆる「カスハラ」が問題となっています。東京都はこれまで、全国初となる防止条例の制定に向けて専門家らによる検討会を開き、議論を進めてきました。そしてこのほど、都が2025年4月1日の施行を目指し、9月の都議会に条例案を提出する方針であることが分かりました。

条例案ではカスハラについて「顧客から就業者に対する著しい迷惑行為であり、就業環境を害するもの」と定義し「何人もあらゆる場においてカスタマーハラスメントを行ってはならない」と明記します。また、顧客や事業者への責務として、顧客には「言動に注意を払う努力」を、事業者には「カスハラを受けた就業者の安全の確保」を課します。ただし違反者への罰則はありません。

成立すれば全国で初となるカスハラを防ぐ条例案に、街の人からはさまざまな声が聞かれました。飲食店に勤務するという男性は「提供が遅いと怒って、自動ドアをバンってたたいて帰ったお客さまがいた。理不尽なクレームは絶対減った方がいいと思うので(条例は)すごくいいことだと思う」、ゲームセンターに勤務するという男性は「(ゲームで景品が)取れない時、クレームまがいのことはよく言われる。『お客さまは神様』みたいな風潮はまだあると思うので、それが和らげばいい」と話しました。また看護師の女性は「理不尽な要求は患者さんとか家族からあって、コロナで面会制限がある中でも『会わせてくれ』と言われたりする」と話す一方で、運用については「(条例の制定は)いいと思うが、それを現場にどう下ろしていくのかというのは気になる」と話していました。

都議会定例会は18日に開会する予定です。

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