東京都のドクターヘリ、5日から一時運休 3月は17日間、4月からは当面運航休止に
都政 - 2026年3月5日 21時00分
東京都が多摩地域の救急医療対応のため運用しているドクターヘリが3月5日から一時的に運航休止となりました。
東京都によりますとこれまでも委託先である事業者の整備士不足により月に5日程度の運休が続いていましたが、3月は5日~10日と16日~26日の合わせて17日間休止します。さらに3月末で契約終了以降の新たな委託事業者が確保できないため、4月以降は当面全ての日程の運航を休止するということです。
都のドクターヘリの出動のおよそ3割を占める八王子市では不安の声が聞かれました。市民からは「山が多い地域。例えば高尾山もすごく登山客が多いので、遭難した人などを助ける場合にはやはりヘリが必要。そういった場合にはどうするのか」(40代)、「東京ではないが、友人がドクターヘリで助けられたことがあった。友人の場合、救急車が行けない雪山だったので(ドクターヘリが)なかったらきっと搬出も難しかっただろうなと思う」(30代)、「なくては困る。どうにかして続けてほしい」(70代)といった声や、「(整備士不足は)賃金の問題ではないか。賃金がきちんと支払われれば(整備士になる人は)たくさんいると思う」(90代)といった意見も聞かれました。
八王子市は医療機関や消防などとの連携をさらに強化し、陸路での搬送体制を整えていきたいとしています。八王子市・健康医療政策課の担当者は「山間部はヘリに代わることはなかなか難しい。地域の病院・医師会・消防と情報を共有し、地域の搬送体制を見直す機会にしていくことが重要」と話しています。
また、東京都の小池知事は「整備士不足によるドクターヘリの運休が他県でも起きている」と危機感を示した上で「これまでドクターヘリの制度がない状況下でも、多摩地域のみならず、都全体ではさまざまな医療機関と必要な形で救急体制を組んでいる。安心していただきたい」と述べ、都内ではドクターヘリ以外での救急医療体制を整えていると強調しました。
東京都はドクターヘリが運航できない期間は陸路で迅速に搬送できるよう、消防機関に加え、近隣の県に協力を呼びかけるなどの対応を行うとともに、新たな事業者を確保して再開を目指すとしています。