過去2番目に低い投票率 都議補選 無所属・自民が激戦制す/鈴木哲夫さん解説
都政 - 2023年6月5日 20時10分
大田区長選挙に伴う議員の欠員を受けた都議会議員補欠選挙がきのう(4日)行われ、無所属の森愛さんと自民党の鈴木章浩さんが激戦を制しました。
今回の補欠選挙は4月の大田区長選挙に都議会議員2人が立候補したことにより行われ、欠員2議席を元職と新人計6人が争う混戦となりました。開票の結果、区長選に破れて再び立候補した無所属の森愛さんが4万8719票、自民党の鈴木章浩さんが4万349票獲得し元職2人が当選を果たしました。
投票率は25.33%で、単独の区で行われる都議会議員の補欠選挙としては過去2番目に低い結果となりました。
森愛さん:「今回の補欠選挙に本当に出てもいいのか 悩みに悩み悩み抜いてこの重みを議会の中で果たしていけるように全力で活動して参ります」
鈴木章浩さん:「投票率が低いのが今回の選挙を難しくした原因なのかなと思います それでも皆さんに訴え続けて勝ち抜くことができたのは良かったです」
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きのう(4日)投開票が行われた大田区の都議補選は、元職2人が当選しました。投票率は25.33%と、かなり低くなっていて、都の選挙管理委員会は要因として補選の認知度が低かったことに加え、台風や大雨の影響が出たと分析しています。
鈴木さんはこの投票率をどう見ますか?⇒4人に一人 選挙として成立しているか?統一地方選の疲れで関心が薄れている・・・
そして今回の補選は、公明党が自民党との都内での選挙協力の解消を決定してから、初めての選挙となりました。影響があったか分析していきます。党派別の得票数を見ていきます。自民党の鈴木さんは、今回、4万349票を獲得し、次点での当選となりました。参考として、2年前の都議選で自民党は、約5万8000票、公明党は、約4万8000票を獲得していました。
鈴木さん、この数字を見ますと、今回は公明党の票が消えたと見えるんですが、自公対立の影響はあったんでしょうか?
⇒自公対立の影響はありました。何とか自民党は基礎票で・・・
また小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会は、
前回は森愛さんと奥本さんで4万5000票を獲得したんですが、今回は2万票と伸びませんでした。こちらはどう見ますか?
⇒全体で見て 投票率が低いので組織票で動いたと見る 各々の基礎票とみる 維新・都民ファーストは組織票が課題
そして、立憲民主党と共産党の支援を受けて、トップ当選した森愛さんは、自らの補選に自分が出て、当選しましたが、きのう(4日)当選後に「補選に本当に出てもいいのか悩みに悩み悩み抜いた」と、述べていました。
この件については都民ファーストの特別顧問である小池知事が言及しています。
小池知事:「改めて国と地方の選挙で禁止事項が異なっているんだなと感じました。」
国政では自らが辞職した議員選への出馬は公職選挙法により禁じられていますが、国政以外ではこの規定はありません。小池知事はこの点に言及した発言でした。
そして、都民ファーストの森村代表も今日(5日)「区長選から継続して戦えるのは有利。ルール通りだが、おかしいという声を上げたい」と、補選出馬に関する条例案提出を検討すると発言しました。
鈴木さんは、再出馬の件をどう見ていますか?
⇒再出馬だけでなく 地方選挙の大きな課題。制度を含めて議論が必要。