新年度予算案発表 (墨田区・中野区・台東区)
都政 - 2024年2月1日 20時30分
23区の自治体が連日、新年度予算案を発表しています。きょう(1日)は、墨田・中野・台東の3つの区で発表会見がありました
まずは、墨田区ですが、子育て関連に力を入れています。今年11月に開設する、保健所・子育て・教育の機能が集約された「すみだ保健子育て総合センター」に約36億5000万円の予算がついています。また、約3億4000万円で、子育てにやさしい道路環境の整備を推進します。歩道の段差解消や、ガードレールを子どもの姿が見えやすいガードパイプに改修します。子育て政策に力を入れる理由について、墨田区の山本区長は、次のように述べています。
山本区長:「こども自身、そして子育て世帯こういった人たちにしっかり安心して墨田区内で子育てをしていただきたいこいう願いが込められている」
墨田区では、子どもの成長に伴い、部屋が手狭になってくると、区外へ引っ越してしまう傾向が続いているため、こうした子育て政策に力を入れているということです。
続いては、中野駅前の再開発が行われている中野区です。新年度予算案では、駅周辺のまちづくりとして、約275億円の予算がつけられています。これは予算全体の約13%となる金額です。そして、23区初となる政策として、特別支援学校に通う医療的ケア児の通学支援に約2億6000万円の予算がついています。これは、通学バスの登下校時に保護者の同乗が求められる場合があり、相当の負担になっていたということなんですが、この負担を軽減するため、保護者に変わって、通学バスに同乗するガイドヘルパーを派遣するというものです。
最後に台東区です。約1億円で、区内全域を3D都市モデル化します。どういうことかというと、図面やイメージ図で使用する地図のようなものをこれまでの箱型からよりリアルなものにするということなんです。これにより、より詳細に表現することで、分かりやすくなり、再開発などの説明や、災害時の避難経路や避難場所などが分かりやすくなる効果が期待されるということで、区内全域を表現するのは、23区で初だということです。さらに、観光事業として約6億円をかけ、44年前にオープンした上野公園にある下町風俗資料館を来年3月に「したまちミュージアム」としてリニューアルオープンさせます。昭和30年代の街並みを実物大の住居に加え、大型モニターでも映し出し、よりリアルな昭和体験を目指すということです。