告示まで10日 それぞれの都知事選挙/10 days until the announcement of the Tokyo gubernatorial election
都政 - 2024年6月10日 20時00分
都知事選挙をめぐり、自民党が小池知事を支援する方針を固めました。これについて小池知事は「各所からのエールを受け止めていきたい」と話すにとどめました。
「自民党の会合が開かれる。選挙にむけた意見が出るものとみられる。」
萩生田自民党都連会長:「反省は必要だけどいつまでも下を向いているわけにはいきません。東京都連としては7月に迫った東京都知事選挙、そして、8選挙区で行われる都議会補欠選挙の勝利に向かって皆さんと心ひとつに歩んでまいりたい」
「裏金事件」による逆風が続く自民党…。先月の目黒区選挙区の都議補選や今月の港区長選など都内の選挙で公認・推薦候補の落選が続いています。
きょう(10日)の自民党都連の会合では、来月に投票が迫る都知事選挙と都議会議員補欠選挙にむけた協議を行いました。その中で小池知事が出馬を表明し、支援の要請があった場合に、自民党が小池知事を支援する方針を確認したということです。
萩生田自民党都連会長:「都知事選挙については、この4年間小池都政と自民党・自民党と議会の歩みを確認したうえで、小池さんが3選の出馬をするならば支援をする方向で考えている。」
Q:小池知事に議員からの反感やひんしゅくは?「無かったですね。」
小池知事は2016年の都知事選の際には、自民党都連の候補者選考の過程をめぐって「ブラックボックス」などと批判を行うなど、当初、自民党と対立していました。そして8年が経ち、「小池知事を支援する」とした萩生田会長の方針に自民党の議員からは…
都議会自民党 菅野弘一幹事長 :「まあ、どういう形か分からないけど応援しようと。(具体的な応援方法は)まったく分からないです。」
自民党都連三宅茂樹幹事長
Q:異論は出たか?「いや、別に、まあ結構しらーっとしてたよね。なかなか大変ですよ。都民ファーストの会の候補と自民の候補が出た場合、知事が入ってきたらどうするかとかね。これから調整でしょうね。」
自民党 片山さつき参議院議員「むこうの出馬表明もないし、やり方も含めて一任。」「つまり、ようするに、共産立憲、『蓮舫都政』阻止ということ。その一点です。」
自民党からの支援方針に当の小池知事は・・・
小池知事:「各所から様々なエールも送っていただいている。しっかり受け止めていきたい。また、保守の方々からのご支援、大きなエールもいただいている。」
小池知事の出馬に期待する声は他にも…。おととい(8日)小池知事が出席したのは自身の「妹」と称する荒木元都議会議員の都議補選に向けた決起集会でした。
小池知事:「大義を皆さんの共感を呼びながら進めていく、これが私のこれまでやってきた国政でも都政でもずっと続いていることは大義と共感」
荒木元都議からは小池知事の3選に向けた出馬への期待感が示されました。
都民ファーストの会荒木千陽元都議:「私は小池都知事が今回都知事選挙に出られると確信しています。その小池知事のもとでしっかりと介護政策も子育て政策も変えていく。」
ただ小池知事は、きょう(10日)も自身の出馬についてはこれまでと同じ内容を繰り返しました。
小池知事:「いま、議会の方も進んでいる。公務にしっかりと取り組みたいと思っている。」
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一方、先月27日の出馬表明以降、精力的に活動を続ける蓮舫参院議員は、土日にも再開発で揺れる神宮外苑の視察を行うなど選挙の争点を明確化する動きを見せています。
石川理事:「神宮球場はここ」
蓮舫議員:「こっちに移ってくるんですね」
蓮舫議員はおととい(8日)、神宮外苑の再開発による影響が懸念されるイチョウ並木を訪れ、日本イコモス国内委員会の石川理事らとともに現状を視察しました。
石川理事:「葉っぱの先ちょっと茶色になってますよね」
蓮舫議員:「赤っぽくなってますよね」
石川理事:「他を見ていただくと赤っぽくなってないです ですからかなり危ない」
蓮舫議員:「ちょっと病んでる?」
石川理事:「ええ」
蓮舫議員はこれまで、知事選の公約については「候補者が出そろい有権者が比較しやすいタイミングに出す」と説明していましたが、この日の視察を終え、神宮外苑の再開発の見直しを公約に盛り込む考えを示しました。
蓮舫議員:「CO2を吸収する森を切ってCO2を排出する高層ビルを建てるっていうことが 環境にとってどれだけ負荷がかかるかなぁということは きょう直感しています この点は是非選挙の公約にしたいときょう思いました」
さらにきのう(9日)はJR阿佐ケ谷駅前で演説を行い、小池知事のこれまでの都政運営や政治姿勢を強く批判しました。
蓮舫議員:「公約がすべてです 都知事の公約が守られているかどうか その事を問うことによってこの8年間の都政がみなさんにとって約束を守ってきたかどうかが大きな1つの判断材料になる」
「相手は(出馬について)まだ声を上げていないけれども なぜか自民党が支援すると決めています/何が見えているか自分のふところです そんな裏金議員を生んだ自民党が支援する人には 絶対に負けたくないと改めて思っている」
蓮舫議員は今後、中央区の晴海フラッグを視察することを明らかにしています。
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都知事選にはこれまでに、ご覧の方々が、会見などで立候補の意向を表明しています。
都知事選は、今月20日に告示され、来月7日に投開票が行われます。
また、都議会議員補欠選挙は今月28日に告示、来月7日に投開票です。中野区選挙区では共産党の長澤和彦さん、自民党の出井良輔さん、都民ファーストの会の荒木千陽さんの3人がこれまでに出馬する意思を示しています。